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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 10

「命をかけて守れなかったお前には命をもって信仰に従っていることを証明するのが勧誘をするお前の役目。
おい!」
そこまで言うと廊下の隅で待機していた信者二人に声をかける。
ガラガラガラとドラム缶を乗せた荷台を押してくる。
「連れて行け。」
「お慈悲を!」
グレイスは体を捩り信者の手を払おうとするが捕まり、空のドラム缶に押し込まれてしまう。
「イヤ〜!」
信者はグレイスの叫びに苦悶の表情を浮かべながら荷台を建物の裏にあるスクラップ置き場に押し出した。
「お願いします!助け!何でもします!死にたくない!」
「俺達だって死にたくない。お前を逃がしたら俺達が殺されちまう。」
「言いません!すぐにこの町から出て行って一生口をつぐみますから!」
「無理だって」
信者は荷台からドラム缶を川岸に下ろし中に黒く太いホースを差し込む。
「いいぞ。」
「駄目ぇ〜!!」
カッチャカッチャとホースの先端から音が漏れてくと続いて液体燃料が出てきた。
「嫌!やっやぁ〜!!」
グレイスの叫びを無視して信者は給油ポンプのハンドルを回し続ける。
一回転で約1リットルの給油できるハンドルポンプは見る見る間にグレイスの腰まで液体燃料を注ぐ。
恐怖のあまりに声が出なくなり涙と嗚咽だけを漏らすグレイス。
ついに胸の下まで燃料が来るとそこで止まった。
「そんなに助かりたいか?」
外から声がかけられる。
呂律が回らない声で≪YES≫と答える。
「何でも言うことを聞くか?」
呂律が回らない声で≪YES≫と答える。
「教団に刃向うことになってもか?」
この問いにグレイスは言葉が詰まる。
再度燃料が注ぎ込まれる。
「します!何でもします!だから燃やさないで!!」
注入が止まる。
「最後に」
グレイスは燃料の匂いでむせ返り、さらに恐怖で軽く過呼吸状態に陥っている。
「死ぬまで俺に逆らわないか?」
「逆らいません。従います。だから助けてぇ。」
「その言葉を忘れるなよ。」
ヒョッコリとドラム缶の上から顔を覗かせたのは先ほどの信者ではなく自分の操を引き裂いたにっくきタクスであった。
「え・・・あれ・・・」
まだグレイスは事態を飲み込めてなく、過呼吸状態と燃料臭でぼうっとしている。
「もう頭を出してもいいぞ。奴らなら気絶させた。」
言いながらタクスはグレイスの右腕を掴んでドラム缶から引きずり上げた。
「あ・・・・・・・」
倒れている2人の信者を見て、ようやくグレイスは我に返った。
「助けて・・・・くれたの?」
「ああ。ところで、さっきの言葉、忘れてないよな?」
「え・・ええ・・・。死ぬまで従うわ・・・・。」

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