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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 11

ドラム缶から引き出されたグレイスは、燃料のしみ込んだ修道服を着たまま答えた。
「よし。その言葉、忘れるなよ。俺の部下として一生働いてもらうからな。まあ見返りは成果と結果次第だがな。」
こうして、グレイスはタクスに従うことになった。
 
そこでタクスは周囲に目をやった。ポンプの近くには信者2人がぶっ倒れている。
「ところで、こいつらどうする?ほうっておいたら処刑されるか、「グレイスを追って捕まえて償え」って言われて追手になるかの2つに1つだろうよ。念のため殺しておくか?」
「そんな!殺さないで!」
「俺達も言うこと聞きますから!!」
二人の信者が同時に声を上げる。
「ちっ、あっさり倒れるから変だとは思ったんだ。」
背負っていたAK47を構える。
「撃たないで撃たないで!」
「処分したことにすればいいでしょ!?」
信者は身を起こして跪くと両手をあげて無抵抗を示した。
「だったら何でそうしてくれなかったの?」
グレイスはタクスに隠れるように抗議の声を上げた。
「ただ、それには代わりのモノを燃やす必要があるんだ。」
「焼いてる途中に覗くことなんてできないけど、燃えカスを掃除しないと怪しまれるだろ?だから豚の死骸でも何でも燃やせばごまかせるんだ。」
燃料を見たしたドラム缶。火をつければ表面だけが盛大に燃え上がる。
燃焼温度・およそ300℃から500℃。
液体表面から上に出る物体はじっくりと焼かれ、その熱に骨も原形を保てなくなる。
炎が燃料を熱に換え、ドラム缶の底に着くころには一緒に入れられたモノは原形をとどめないカスになる。
「でも、それを怪しまれない時間で用意するにはカネがいるだろ?」
「そそそ。そいつにそんなカネがあるように見えない。で、だ。」
「俺にカネを出せ・と。」
二人はコクコクと肯くとタクスは溜め息を着きながら硬貨を数枚投げた。
「す、すぐ行ってくる。」
「俺、ポンプを修理してるふりするから。」
「じゃあ、俺は。」
タクスはナイフを出すとグレイスの長い髪を束ねると無造作に切った。
「ななな!?」
何の前触れもなく髪を切られてパニクるグレイスを余所に、その髪の毛を廃タイヤのチューブに絡ませてドラム缶に投げ込む。
髪の毛は水草の様に燃料の中で広がり底を隠した。
「うまくやらなかったらお前らの命が無くなるだけだ。しっかりやれよ。」
「あの、おつりは?」
「駄賃だ。」
「しっかりやりまっさぁ!」
タクスはパニクるグレイスの服を引き裂きその場に捨てるととコーヒー豆を入れる麻袋に穴をあけた貫頭衣を着せるとスクラップ置き場後にした。
豚の死骸を猫車で押して戻ってきた信者はその服を豚に巻きつけ、髪の毛を被せてドラム缶に入れると急いで燃やした。

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