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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 1

「ようやく戻ってこれたか・・・・。早く戻らないと・・・。」
呟いた、その男の眼前には、遠くにちらほらと建物。
踏みしめる大地は、痩せた土か、目の粗い砂。痩せた土に張り付くように生える草。
重い荷を背負い、その横に自動小銃AK47を持った旅人が歩いている。
目指す村までは、あと2Kmほど。しっかりと大地を踏みしめ、彼は行く。
ザッ・・ザッ・・ザッ・・
「早くクルマがほしいぜ・・・。」
照りつける日差しの下、つぶやく。
時折遮る陰は頭上を旋回するバルカンハゲタカ
さらにはバイオニックハイエナの群れが後を着いてくる
「そんなに死臭を漂わせてるのか?」
やつらはこっちが動けなくなるのを今か今かと狙っている
油断していると急に距離を詰めてくる
そのたび威嚇射撃で追い払う
下手に当てると戦闘になる
残り3弾倉
ガンベルトが軽くなる分、不安が膨らんでいく
後一キロ
ハゲタカ達は高度を上げ、ハイエナ達は駆け出し距離を開いた
「何だ?」
遙か後方から甲高い駆動音が聞こえてきた
そして砂埃が見え3つの車体が姿を現した
ハンターの戦車だ
ヒッチハイクの様に親指を立てて手を挙げるが、戦車は速度を落とさず目指している街の方に走り去った
追い越しざまに先頭を走っていた戦車は車体をふらつかせ俺れに砂利を頭から被せた
戦車と言っても…先頭を走るのは前時代の『シャーマン』系のレストア…後続の二台なぞイスズだかのトラックをベースにした『テクニカル』…民間車に武装を施した奴だ。


この時代『車』ではなく『クルマ』と呼称される乗り物…。
前時代の戦車や民間車のレストア品、再生産品をベースとし…通常二名以上で操縦する戦車を個人運用可能とした高性能コンピュータユニットに対応した…冒険屋御用達の一人乗り戦車の総称を『クルマ』と呼ぶ。

その冒険屋御用達…最高尾の奴はご丁寧にオイルと煤混じりの屁までかましてくれた…。

「…げほ」
ようやく最後の1キロをこなし、町の中に入るとハゲタカもハイエナも諦めて引き上げて行く
そんな様子を見ていたのか一人の少女が近づいてきた
「大変な目にあいましたね。ですがもう大丈夫です
あなたのこれからの幸運の為に祈らせてください」
「間に合ってます」
可愛いのに宗教の勧誘だった
男はにべもなく断る
「でしたら幸せが訪れる会談に参加しませんか?」
「行きません」
「今なら漏れなく教祖様直々にお話してくれます」
「一昨日来てください」

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