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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 62

その間に自動装填が完了し、モニター上に表示される。
「これで!」
ボン!
再びマツチヨキャノンが発射炎を閃かせる。
ボゴーン!
今度は見事に直撃!
砲弾を叩き込まれた、軟体キャノンの頭部がはじけ飛び、そのまま息絶えた。
「よっしゃあ!」
タクスが喜びの声を上げる。
砲身の精度はまずまずのようだ。
「さすがだぜ。」
「やったわね。今のところ敵はいないわ。」
ヤークト・シャーマンに乗る眼鏡美人・サクラの声がヘッドホンから入ってきた。
カクテルピッチャーのセンサーにも今のところ敵は映っていない。
残骸からタコのイボを2つばかり拾い、5人は動き出した。
「さあ、B52アホウドリ♂出てこい!」
探し回っているうちに、反応があった。
「3時方向!B52アホウドリ♂が4体!」
エレナの声も入ってきた。
「低空爆撃を狙ってるようだぜ!」
「了解!」
タクスはCユニットの画面を見て、サンダーピッチャーの照準を合わせた。
サンダーピッチャーが仰角を取り、B52アホウドリ♂を向いた。
「照準良し・・・・・・発射!」
シュッ!
そんな音とともに対空弾が発射され、ロケットの炎を引きながら上昇してゆく。
命中するのか?
全員が固唾をのんで見守る中、対空弾は進路を微調整しながら飛んでゆく。
四羽編隊の中へ向けて高速で飛び込んでゆき、驚いたB52アホウドリ♂たちが散開しだしたところで炸裂した!
ビカッ!!
四囲に雷のように電撃がほとばしり、四羽まとめて打ちのめす。
かなり危害半径は大きいようで、四羽のさらに外側にも広く電撃がほとばしる。
そして、黒焦げになったB52アホウドリ♂四羽が相次いで落ちてきた。
「すげえ・・・。」
「生命反応は消えたわ。」
サクラが言うと、ミニバルカンを構えたボドーがエレナを連れて慎重に近づき、確かめた。
「完全に死んでるな。こりゃあ。」
四羽とも見事に丸焼きになっていた。
「うっしゃあ!」
タクスは右手と左手を打ち合わせて喜んだ。
「おっ。いいものがあるぜ。」
コンバットナイフをボドーは取り出すと、丸焼けてあちこちに弾片が刺さった中から、肉を切り出した。
「アホウささみだ。ツイてるぜ。」
ヘルシーな肉として結構貴重で、どこの酒場でも買い取ってくれる。

「あと20体ね。」
ヤークト・シャーマンから身を乗り出したサクラが記録を取っていた。

タクス達は再び走り出した。すると間もなく。
「敵反応有り!右前方上空!」
サンダーピッチャーのレーダーが反応をとらえた。
皆に緊張が走る。
間もなく敵が飛来するのが見えてきた。
今度はB52アホウドリ♂4体に注射鳥が2体だった。
「さーてと。」
その言葉を呟きながらタクスはカクテルピッチャーのCユニット画面を覗き込む。
主砲、副砲とも弾数は十分。サンダーピッチャーの残弾は7発。
砲塔上のサンダーピッチャーが旋回し、仰角を取る。
射撃管制レーダーが6体編隊を捕捉し、Cユニット画面にはロックオンの表示が出て。
「発射!」
編隊の中心めがけて、シュッという音ともに対空弾が射出され、ロケットの尾を引きながら迫りゆく。
驚いたB52アホウドリ♂と注射鳥が散開しようとするが、遅かった。
飛来した弾体を中心に、周囲全域に電撃が放散された。
6体とも電撃に絡め捕られ、今度は注射鳥1体とB52アホウドリ♂3体が墜落。残る2体がが手傷を負いながらも反撃を試みる。
B52アホウドリ♂は爆撃を試みるが、その時にはボドーのミニバルカンの連射が奴を襲い、力尽きて落ちてくる。
注射鳥はエレナから栄養を吸い出そうと狙うが、彼女の投げた手製爆弾の炸裂でミンチになった。
「私たちの出番、無かったね。」
ヤークト・シャーマンのオープントップの戦闘室に陣取るサクラに、グレイスはちょっと残念そうに言った。
「まあ、いいじゃない。」
優しく微笑みを浮かべてサクラは応じた。
ボドーは敵の死骸をあさっている。
「あちゃ、焼きすぎたか。」
今度はアイテムは手に入らなかったようだ。
サクラは信号音を聞き取ると、ヤークト・シャーマンのCユニット画面に視線を移す。
今倒した6体の分の金の半額が徴収されたことを知らせるレンタルタンクの表示が出ていた。
「借りるのは無料でも、毎回半額ってのはちょっとつらいよね。」とグレイス。
「2万G貯めるのは大変だったわ。」とサクラが応じる。
彼らが2両目を手に入れるのはいつの日だろう。
と、そこにボドーが戻ってきた。
「さーてと、次の相手はどこだ?」
Cユニットを通して、タクスの声が出てくる。
「行くか。」
「そうね。」
5人は次の相手を求めて動き出した。

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