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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 60

火薬関係の技術を持ったエレナ・バニーの参入で、副砲や手持ち銃器のタマ代は小銭程度に浮く。
缶詰一個より安価で流通する戦車砲の不発弾から、各種手榴弾をコサエる事も可能だと言う。

まぁコレは実質エレナ本人しか使いこなせない…というか誰も使いたがらない。

その辺も含めて、サクラが電卓を叩いていたが、後々のランニングコストや宿代の関係上、流石にSEニ門も買える余裕は無い。

サクラが電卓で出す数字を見ながらタクスは考え込んでいる。
「みんなはどう思う?」
タクスに問われた仲間達は答えた。
「俺はサンダーピッチャーでいいと思うぜ?敵の残骸からパーツ取れそうだしな。」
ボドーが言うと、
「私は周囲警戒能力の高いCIWSのほうがいいと思うの。」
とサクラが言う。
「敵を派手にぶっ飛ばせてしかもパーツの取れそうなサンダーピッチャーがいいと思う。」
とはエレナ。
「私はよくわかんない。」
とグレイスは言った。
「よし・・・・サンダーピッチャーにしよう。」
「へい、毎度ありぃ!」
サクラが軽くムクれたが、大人の態度で納得してくれた。
サンダーピッチャーは一応、対地対空兼用だがレーダー性能が低い。
純粋な警戒機材に関しては二台目以降の(私有の)クルマで考える事となるだろう。

しばらく『目』に関しては下車戦闘メンバーが頼りだ。
経験豊富なボドー…そしてグレイスとエレナも戦闘スタイルに偏りこそあるが、眼力は高い。

「あぁ?ナニ見てんだよ?」

…たまたま表を通りがかり、綺麗所三名に下半身を熱くしていた農家の少年達をグレイスが一睨みで追っ払う…ってその眼力じゃないから。

「さーてと。やるか。」
スパナを手に、タクスが言った。
サンダーピッチャーの搭載作業を始めるのだ。

「その端子にこのケーブルを繋いで。」
「おう、こっちは固定したぜ。」

ほどなくして作業を終えた一同は、エンジン音も高らかに走り出した。


そしてハンターオフィス。
「おう、今週のターゲットはどうなってる?」
ボドーの質問に、ハンターオフィスの初老の担当者は慇懃に答えた。
「B52アホウドリ♂を24体倒す依頼が届いていますが、お受けなさいますか?」
「ほう?」
ボドーが興味深げに聞いている。
「この辺りってB52アホウドリ♂結構でてたわね。」
サクラが言った。その言葉に、
「よし。受けるぜ。」
タクスが決断し、受けることにした。
「対空戦の練習にもなるからな。さーてと。」
「ありがとうございます。」
ハンターオフィスの担当者は慇懃に頭を下げ、礼を述べた。

こうしてタクス達はまず近場で小遣い稼ぎ兼対空戦練習へと向かった。

マナの街を出て、カクテルピッチャーとヤークト・シャーマンのエンジン音が二重奏を流しつつ、近くの草原へ行くと、早速敵が現れた。
「捜索レーダーに反応!9時方向に生物反応及び金属反応!」
カクテルピッチャーの車内でタクスがマイクロフォンへ叫んだ。
仲間たちのヘッドホンにその声が届き、車外で警戒しているボドー、グレイス、エレナの3名はそちらへ目を向ける。
「こちらも同じ反応よ!」
サクラもヤークト・シャーマンの操縦席から声を上げた。
「ありゃ、軟体キャノンだぜ!」
素早く肉眼で姿を捉えたボドーの声。
彼は油断無くミニバルカンを構えている。

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