METAL・MAX―征服の進軍― 56
「うっわー。なんかムチムチしてて張りのある美乳なのに揉むと柔らかいのねぇ。」
エレナの巨大な美乳が、グレイスの手の中で形を変える。
「グ、グレイスさん。」
流石にサクラが止めようとするが、今度はサクラの胸に魔手が伸びる。
もにゅっ。
もにゅもにゅっ。
「ひゃはぁん、そんなことしたら!」
「サクラもサクラよ。こんなに大きいのに型崩れしてないなんて。整備で筋力ついてるからかしらね。」
サクラは慌てて悶えている。
それを見ながらエレナはほっとしつつもサクラの胸と自分の胸を見比べていた。
大きさは同じくらい。でもサクラの胸の方が柔らかそう。エレナはそう思った。
「はあ、はあ・・」
グレイスはサクラを解放した。
今度はグレイスがエレナの秘所を見て、言った。
「エレナって毛が生えてないよね。ひょっとして・・生えてこないの?」
その指摘でエレナは恥ずかしさで真っ赤になった。
「え、ええ・・・。どうしてか知らないけど、生えてこないの。」
「そうなんだ。私もなの。」
2人がグレイスの秘所に視線を向けると、そこにも毛は生えていなかった。
「サクラさんは・・・・少し生えてるんですね。」
「もう!ちょっと貴女たち!」
2人に、薄く毛の生えた秘所を見つめられたサクラは恥ずかしそうだ。
「またまたあー。そんなにイイ身体してるんだから、恥ずかしがることもないでしょ。」
グレイスが言うと、
「そうですよー。生えてくれない私達からしたら羨ましいんだから。」
エレナは共感したような言葉を口にした。
秘所が無毛という共通点を見出したグレイスとエレナは、お互いに親近感を感じたらしい。
女性陣がキャッキャ騒ぐ中、先に上がったタクスとボドーはトレパンにサンダル履き、上半身裸タオル引っ掛け男臭も全開にくつろいでいた。
「前歯…バイオ医師に幾ら取られんだろ…。」
「おアニィさん方、ごゆっくりぃ…へこへこ。」
「ど〜も真っ平御免なすって!」
…とシャワー上がりに難癖を付けて来た不良ハンター達が、尻尾巻いて逃げてゆく。
彼らが詫びに売店で買って来た、遺伝子改良麦ビール350ml缶1ダースの中から一本、ボドーはタクスを投げて寄越した。
「ホレ!冷えてるぜ!」
「サンキュ。」
ぷしゅっと泡を弾けさせながら、これまた男臭全開の仕草、軽く缶が歪む勢いでゴツンと乾杯。
そして(ギリギリで)天然素材ビールを一口ぷはー!と煽る。
「ソルジャー先生、エレナは使えそうか?」
「体力面は微妙だが…センスは良い。」
ボドーは受け答えながらふと気が付いた、タクスは確かに一足遅れで口を付けていたのだ。
毒物がどうこう世知辛い話ではない。
飲食物は年長者より後に口を付ける…どことなし『軍人』の仕草、と軽くタクスの経歴を勝手に深読みしながら…本人が語るまで触れるまいと話題を続ける。