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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 48

副武装に関しては、簡単に見つかった。22mmバルカン砲の整備済み中古品が1台あったのだ。
だが、砲塔はシャーマン・ファイアフライから外したものが1つ、T34/85のものが1つあるだけだった。
タクスが呻く。
「だめだ・・・・砲塔そのものが小さすぎる。マツチヨキャノン載せたら内部スペースが足りなくて到底使えない。」
サクラが店の親父に質問した。
「どこかに大型戦車用の大型砲塔の当てはないのでしょうか・・・」
「俺のところは、今在庫があるのはこれだけだ。あったら売るんだが、無い物はどうしようもねえな。」
「仕方ない。とりあえず22mmバルカンとその弾を頼む。」
「あいよっ!」
タクスたちはとりあえず22mmバルカンを買った。
改造屋に頼みカクテルピッチャーのターレットリングを利用して、仮の旋回レールを取り付けてその上に載せて全周射撃可能なようにした。Cユニットとも連動させて、乗員が頭を出さなくても撃てるようにした。ただし上面はまだ露天のままだ。
「現状では護身用程度に考えたほうがよさそうだな。」
タクスが言う。
「そうですね。」
サクラがそれだけを言った。
「でもこれって結構使えそうよね。ご主人さま、これって俯角3度、仰角90度いけるのよね?」
グレイスが言った。
「そうだ。空飛んでくる敵も結構いるからな。即席の高射機関砲ってわけだ。幸いカクテルピッチャーの砲塔バスケットは何とか旋回できるところまで直せたからな。給弾装置ごと旋回出来て便利だ。戦車型モンスターが出てきたらまだヤバいけどな。」
本当は対空用S−Eも欲しかったのだが、この街の店には見当たらなかった。
「じゃ、補給も済んだし、行くか!」
「おう!!!」
「「はい!」」
ヤークト・シャーマンは護衛用にもうしばらく借り続けることにして補給を行い、2両に分乗して彼らは旅立った。
きゅらきゅら・・・・・・
履帯の音とエンジン音を奏でつつ、2両は走る。
途中で2度、軟体キャノンに遭遇したが、22mmバルカンの掃射でタクスが片づけた。
「なかなかいい走りだな!」
装甲砲塔が無いせいもあるが、巨体からは考えにくいほど軽快にカクテルピッチャーは走る。
ちなみにマツチヨキャノンは砲塔が手に入ればいつでも取り付けられるように、トランクルームから引き出してカクテルピッチャーに積んでいた。
きゅらきゅら・・・・・・
履帯の音とエンジン音を奏でつつ、2両は走る。
カクテルピッチャーの車体からは大出力ディーゼルエンジンの轟音が重厚なエグゾースト・サウンドを奏で、順調に走っていた。

「敵発見!」
「こっちも発見した!」
カクテルピッチャーとヤークト・シャーマン、両車のCユニットが敵を検知した。
「おい、ありゃあ・・・」
「ああ、びんかんバニーMS1だ。」
びんかんバニーMS1というのはバニーさん姿の美女で、なぜ彼女たちが敵として湧いて出るように現れるのかは諸説飛び交っていて判然としない。

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