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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 44

「前方街道沿い、2kmに車両らしきもの!装軌車両らしい!」
タクスが叫ぶ。
サクラが照準器をそれに向け、見てみると。
「あれです!間違いないです!カクテルピッチャー!!」
「そうか!幸い今は周りに何もいないようだ!例の罠に引き寄せるぞ!!パンツァー・フォー!」
120mm滑腔砲の前では2kmはすでに戦闘距離だ。
「さーてと、サクラ、まずはナパーム弾だ!」
「はいっ!自動装填完了!撃ちます!」
ドォン!
120mmナパーム弾がカクテルピッチャー目がけて飛んでゆく。
流石に弾速が早いだけに瞬時にカクテルピッチャーのそばに炎を吹き上げる。
カクテルピッチャーがこちらを認識したようだ。いくつかある投射アームのうち、2つが振り上げられ、何かが飛んできた。
「!!」
ボドーもグレイスも思わず伏せる。タクスも装甲板の影に身を潜める。
ドゴドゴン!
ヤークト・シャーマンの少し前に2発とも着弾し、炸裂した。
2つとも炸裂弾・・・榴弾の類だったようだ。盛大に破片が飛んでくる。
カクテルピッチャーはエンジン音も高らかにこちらに接近してくる。
そして別の投射アーム2本から、何かを投げてきた!
「左だ!左によけろ!!」
タクスが投射物の軌道を読んで叫ぶ。
4人は左へ動く。

彼らのいたあたりで、ボゥワッ!!と炎が沸き立った。

今度はニトロビールだったようだ。

ぶぉぉぉぉぉぉぉ〜

「ん?」
「何かの合図か?」

カクテルピッチャーから、独特の汽笛のような音がしている。
「何か呼んでやがるのか?!」
「サクラ、砲撃再開だ!後退しながら撃つぞ!」
「はいっ!」
急いで再びヤークト・シャーマンの正面を敵に向け、少しずつ後退しはじめる。
ドン!
主砲発射。
ボゴゥッ!!
今度はナパーム弾がカクテルピッチャーの正面装甲に直撃した。ナパーム火災が発生する。
後退に気づいたカクテルピッチャーが接近してくる。
さらに・・・
「やっぱり来やがった!サルモネラピッチャーだ!!2匹いるぞ!」
ボドーが叫ぶ。だがミニバルカンの射程にはまだ遠い。
酸鉄砲や斬奸刀で何とかなる距離でもない。グレイスたちは戦車とともに後退する。だが。
「右方向にもサルモネラピッチャー2匹!」
こっちは距離が近い。呼び出しの笛の音を聞いた時の位置関係の問題だろう。
「よーし!やってあげるから!」
グレイスは右のサルモネラピッチャー2匹に向かう。
「ボドーさん、支援お願いね。」
ドォン!
「おお!」
ボドーが返事したが、その声は砲声にかき消された。ヤークト・シャーマンが砲撃したのだ。
今度はカクテルピッチャーではない。サルモネラピッチャー2匹に向けて榴弾を撃ったのだ。

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