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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 42

しばらくして、タクスとボドーは出撃準備を終えた。
カウンター前で待っていると、数分後にはサクラとグレイスも準備を整えて現れた。
「揃ったな。よし、朝食と作戦会議だ。」
酒場のテーブルを囲み、注文した食事を食べながら作戦会議が始まった。
「俺達が狙うのはカクテルピッチャー。戦車型車体に、砲塔の代わりにS−Eの変種と思われる投擲装置を旋回機能付きで載せた代物だ。
まず大事なこと。それは、極力車体を回収すること。そのため、不必要なダメージは与えないことだ。」
タクスの発言にサクラがまず頷いた。他の2人も頷く。
「破壊せずに戦闘能力だけ奪えってんだな。どうする?ブービートラップでも仕掛けるのか?」
「そうね。履帯と転輪を痛めつける程度に炸薬を減らした地雷を埋めておいて誘導するのはどう?」
ボドーの発言にサクラが返した。
「でもそれだと、投擲攻撃はそのままよね。どうやって近づくの?」
グレイスが質問した。
「問題はそこなんだ。単純に考えたら、ヒットアンドアウェイで、奴の射程ぎりぎりから攻撃を繰り返して攻撃を誘い、無駄弾を投げさせる・・とかだが・・・」
タクスが考えこむ。
「ですよね。その程度で倒せるなら誰かがとっくに倒していますね。」
サクラが応じた。
「なんか、サルを呼ぶ場合があるらしいぜ。サルモネラピッチャーとか言うらしいが、ピッチャーの名のとおり、火炎瓶や爆弾を投げてくる。そればかりか補給までするらしい。あくまで噂だけどな。」
とはボドー。
「近づくサルは来るや否や始末するとして、どうやって車体を奪取するかだな。」
「ねえ、今思いついたんだけど、落とし穴に落としちゃわない?それもただ落とすんじゃなくて、周りの土も爆破して文字通り埋めるの。」
グレイスが提案するが、ボドーが返す。
「おいおい、それじゃ意味ないぜ。掘り返したとたん反撃されるぞ。」
「うーん・・だめかぁ・・・・・」
「別の理由でもその戦法は難しいな。俺たちには爆破攻撃のノウハウが無い。」
タクスも提案を却下した。
「うー・・」
全員が考えこむ。
「そうだわ!!」
「サクラ、どうした?」
「無傷なのはシャーシと走行系だけでいいのよね?」
タクスが頷く。
「じゃ、ピアノ線をしかけておいて履帯を絡ませて足止めして、ヤークト・シャーマンで榴弾を撃てば投擲装置だけを壊せるんじゃないかしら。」
「そこまで正確な狙撃はできるのか?」
「あえて直撃はさせないで、時限信管をセットして破片効果を利用するとか。」
「それも難しいかもな・・・。攻撃装置である投擲機構が無装甲なのに今まで暴れまわれたほどの奴だ。いくら、ハンターなら誰でもクルマ持ってる訳じゃないにしろ、奴の有効攻撃距離は普通の戦車と変わらないように思える。」
「じゃあどうするの?」
サクラとタクスの議論が行き詰まり、グレイスが問いかけてくる。

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