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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 39

それなら撃たれながらでも良いから位置を捉えるほうが良いと判断したのだ。
キュラキュラ・・・・
ヤークト・シャーマンを中心に、遅れて3人が身を隠しつつ続行する。
ビシッ!
「!!」
タクスが次の遮蔽物に隠れようとした一瞬を突いて、敵弾が飛来する。
隠れたのと着弾は同時で、タクスのすぐそばに弾が当たった。
「・・・・危ねぇ危ねぇ・・・。」
「今ので探知できました!撃ちます!」
ドン!
ヤークト・シャーマンの主砲が吼えた。
ゴシャン!ガラガラ・・・
120mm砲の榴弾が、発射点と思しき場所に着弾し、鉄筋コンクリート壁の残骸を叩き崩した。
だがその時には既に狙撃手は場所を変えた後だった。
「確かにあそこだったのに・・・」
車内のサクラが悔しがる。
ターン!
さらに狙撃手の1弾が発射された。
「うぎゃっ!」
今度は接近中のタクスの一瞬の隙を突いて左腕を直撃!上腕骨を折るダメージを与えた。
激痛に耐えながら、慌てて回復カプセルを取り出して、飲む。
「そこかぁ!!!」
今度はボドーが発射点に気づき、タクスが撃たれたのと同時にミニバルカンで掃射した。
ドン!
ヤークト・シャーマンの主砲が再び吼え、掃射されたのと同じ場所に着弾した。

「オオ・・!」

今度は命中したらしい。相手の悲鳴が聞こえた。
「やったの?!」
グレイスが聞く。
「確かに当てた感触はあるが、まだくたばっちゃいねえだろう。それより旦那は?!」
ボドーが返した。
「俺のことなら心配いらん!とにかく奴を仕留めるぞ!」
タクスも叫ぶ。
回復カプセルが効き始めて痛みが少しずつ取れてゆく。
Cユニットの探知能力を頼みにヤークト・シャーマンが前進する。
少し進路を変えた途端、「カン!」主砲の傍に狙撃弾が命中する。
命中の火花を見たタクスが車内のサクラに交信する。
「砲に当たった様に見えたが大丈夫か!」
「運よく車体の向きを変えたので、砲には当たりませんでした。」
「そうか!」
そうこうしながらも4人は少しずつ相手を追い詰めてゆく。

ドン!
再びヤークト・シャーマンの主砲が火を噴いた。
バザーン!
榴弾が敵の射撃地点そばに着弾して周りを叩き壊してゆく。
「おごっ!」

「よし、当てたか!」
タクスが言った。
その間にグレイスは背後を取ろうと迂回して進んでいる。
タクスはさっきから被弾したり被弾しかけたりと危ない状態だが、自分を的にして他の3人に倒させるつもりなのだ。

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