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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 38

キュラキュラ・・・

「左前方に軟体キャノン2体だ!」
全員が一斉に身構える。タクスはAK47、ボドーはミニバルカン、そしてグレイスは斬奸刀を抜き放った。
全員のレシーバーにタクスの声が入る。
「サクラは左側のをまず仕留めてくれ!他は右の奴を殺る!」
言った直後にタクスはAK47を一連射、ほぼ同時にボドーも射撃を開始した。

バスン!
ドォン!
「ゲヒャー!」
軟体キャノンの1体が、一撃で断末魔の悲鳴をあげる。サクラの砲撃を浴びたのだ。
ヤークト・シャーマンの放つ通常弾−120ミリ徹甲榴弾−の直撃で、軟体キャノンは頭部を叩き潰されて息絶えた。
一方、右の軟体キャノンには3人が挑みかかった。
タクスとボドーの射撃で、じりじりと被弾させて弱らせてゆく。
2人に気を取られているところに、迂回したグレイスが近づいた。
それを見た2人が射撃をやめた途端、猛烈な勢いで斬奸刀で斬りつけてゆく。
多数の足、砲の付け根、頭と、バシバシ切り裂いてゆく。
こうして軟体キャノンたちは撃破された。
「ふー、片付いたな。」
その後一刻ほどの間、彼らは捜索しつつタコタンクや軟体キャノンらを相手に小遣い稼ぎをしていた。
あたりには大破壊以前に建てられた中層ビルの残骸が林立していて、見通しは良くない。
その時である。
キィィーン・・・・
ガン!
ヤークト・シャーマンの正面装甲に一弾が飛来し、装甲タイルを何枚か持っていった。
「伏せろ!」
タクスが叫び、3人は伏せた。
「正面からか?どこだ?!」
タクス達は前方を凝視する。
明らかに弾丸が飛来したが、しかしそれらしい相手は見当たらない。
「こいつぁ、かなり遠距離からの狙撃だぜ!」
「・・・・奴か!」
ガイーン!
2弾目がヤークト・シャーマンの前面に命中、Cユニットのカメラアイが取り付けられている運転席窓すぐそばに命中した。
「大変よ!正確に点視口を狙ってる!」
レシーバーからサクラの声がする。
「畜生、何とか距離を詰めるぞ!」
「お、おお!」
「はいっ!」
「私は前に出ます!囮になりますから、発射点がどこかよく見ていてください!」
とサクラ。
いつまでも止まっていてはただの的。ビルの残骸などに身を隠しながら、少しずつ動き出した。
車内では、サクラがヤークト・シャーマンを前進させながら、Cユニットの解析システムで発射点を割り出そうと必死になっていた。
そのため、あえて歩兵役のタクスたちより先へと出た。これが通常の軍隊の市街戦なら、隠れ潜む敵歩兵に横から携帯型対戦車火器で撃たれる危険が高いが今はスケルトン13(と思われる)相手1体だけ。

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