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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 34

サクラも遠慮がちに言う。
「折角だから、宿にでも行こうぜ。あと酒もあるとありがてえな。」
ボドーの言葉に、他の3人は同意した。
そのまま4人は乗車して、宿屋前まで来た。
駐車スペースにヤークト・シャーマンを停め、下車する。
「さーてと・・。こいつも整備しないとな・・・。」
雑魚戦50回以上、賞金首戦までやっただけに装甲タイルは大半がはがれている。
揮発性の墨で燃やされた車体前面や砲身は煤けている。
幸い、壊れた個所が無かったので自動帰還されなかったが下手すると危うかった。
主砲弾を主砲砲身に当てられでもすれば破損は免れないからだ。
破損だけで自動帰還してしまうレンタルタンクの設定には、「修理費は利用者負担でいいから破損だけなら見逃してほしい」というハンターたちの声が常に高かったが、レンタルタンク貸出元では今のところ応じるつもりはないようだ。
「ねー、シャワー浴びないのー?」
部屋からグレイスが呼んでいる。
チェックインを済ませ、グレイス、ボドー、サクラ、タクスの順でシャワーを浴びることになっている。
待っている間に、ボドーとサクラがタコのイボやタコの足を1Fにある酒場で売っていた。
「ずいぶん持ってきてくれたな。ほれ、金だ。」
BARの親父から2人は金を受け取った。全部合わせて1000Gほどにもなった。
売り終えた2人が、客室に入った。タクスとサクラは、とりあえず簡単に洗車して煤やタコタンクの肉片などの付着物を落としていた。
そしてそれぞれがシャワーを浴びる。とりあえず今日は1日休むことにしたのだ。
「うーん、すっきりしたー。」
ガウン姿で伸びをしながらグレイスが言った。青い血だらけになった軍服は洗濯中だ。
「誰も死んだりしなくてよかったです。それに20000G近い収入まで・・・ありがとうございます。」
サクラが皆を見て言った。
「タクスって言ったな。あんたらに助けてもらえなきゃ、あのまま墨漬け死体になってたぜ。ありがとうよ。本当にありがとうよ。」
ガウン姿でいつの間にか仲間面しているボドーも、手入れの為に分解したミニバルカンのパーツを手元に置いて、ボドーは心底ありがたいという顔で言った。
「ところでタクスの旦那、サクラさんに・・」
「グレイスよ。」
「そうだった。グレイスさん。すまねえ。ものは相談なんだが、俺もあんたらの仲間に加えちゃくれないか?2か月ほど前まで、2人の仲間と一緒にここらで稼いでたんだが、2人とも軟体キャノンの餌食になっちまって俺は一匹狼になっちまった。見たところタクスの旦那には戦運がありそうだ。そういうわけで、仲間に入れてくれないか?」
「・・・俺は構わねえ。」
「異存はありません。」
「ご主人さまが構わないなら私も構わない。」

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