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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 33

「いいっていいって。困った時はお互い様・・・だろ。」
「違えねえ。お礼にこれでも受け取ってくれ。」
男ハンターはバックパックから2本の瓶を取り出した。」
「おっ。満タンドリンクじゃないか。ありがとうよ。そういえば名乗りがまだだったな。俺はタクス。向こうで刀振り回してる女はグレイス、そして・・・」
「サクラです。大丈夫ですか?」
2人が声の方を向くとサクラがヤークト・シャーマンを降りてこっちに来ていた。
「えらい別嬪さんじゃねえか。俺はボドーってんだ。しがないハンターさ。」
「ここで何してたんだ?小遣い稼ぎか?」
「ああ。タコタンクで小遣い稼ぎと思ったら、どこから来たのかマツチヨが居やがってな。おかげでこのざまよ。」
黒くなった自分のジャケットをつまみながら、ボドーは言った。
「よーし、完全にやっつけたよー!」
向こうからグレイスの明るい声がする。
軍服の上から青い返り血を浴びた彼女も勝利に湧いているようだ。
4人は息絶えたマツチヨに近づく。
あちこち切り刻まれ、無惨に傷口だらけになっている。
「あれ・・・ひょっとして、使えないか?」
タクスが指さしたのは、マツチヨの主砲。軟体キャノンのものに似ているがもう少し大きい。
「調べてみますね。」
サクラがメカニックとして調査を始めた。
他の3人はタコのイボやタコの足をいくつか集める。バーで売り飛ばすのだ。
しばらくして。
「皆さん、この主砲、何とか使えそうです。」
喜色満面でサクラが言った。
「おお!使えるか!これなら威力も十分そうだ。」
「マツチヨキャノン・・・・車体を見つけたら、早速取り付けてみましょ。」
「持って帰るぞ!とりあえずヤークト・シャーマンに積もう。」
「そうだ、忘れちゃいけねえ。」
ボドーが言って、少し離れた。その先には、ミニバルカンが1丁。拾い上げてみると墨で汚れているが、壊れてはいなさそうだ。
そして、4人がかりでマツチヨキャノンを積み込み、彼らは街へと戻った。
街へ着くと、タクスたちとボドーはハンターオフィスに行く。撃破の証として、タコの足、タコのイボ、それにマツチヨキャノンをオフィスのスタッフに見せる。
「なるほど・・確かに撃破されたようですね。では賞金の18000Gです。お受取りになりますか?」
こうして、彼らは賞金を手に入れた。
「さーてと・・・。マツチヨキャノンを降ろさないとな。」
とタクス。
「この街にトランクルームがあるのは幸いだぜ。」
とボドー。
4人は早速、トランクルームの受付へ行った。
「かしこまりました。預からせていただきます。」
これといった問題も無く、預かってもらえた。
「ご主人さま、1度体洗いたい。」
グレイスが言った。カーキ色の軍服が青い血に染まり、凄惨な姿だ。と言ってもハンターオフィスやトランクルームのスタッフは、戦場から直行してくる客も多いから気にも留めなかったが。
「あの・・・できれば私も・・・。」

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