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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 4

タクスが前々から探していたモノだ。
手の届かぬ高値という訳ではなったのだが…砂漠での酷使に耐える単純構造のリボルバー拳銃でなおかつ、対人用からそこそこ強いモンスター程度までカバー出来る威力の汎用拳銃として(この世界では)需要が高い故、品薄なのだ。
次点の人気予備銃はそこそこパワーのあるリボルバー拳銃…もしくはガバメントのカスタムかグロックといった信頼度の高い自動拳銃…やはり品薄。
「予備銃よりメイン武器の予備弾倉」
「戦車があれば何でも出来る」
…等と抜かす奴らに限って…

長物やクルマの持ち込めない場所で往生する。
実際、現在タスクがポケットに突っ込んでる小型リボルバー…ブルドッグもサタスペと呼ばれる安物の類なのだが、安宿や野宿狙いのコソドロから…なけなしの財産を守る程度の役割は果たしてくれていた。
アホみたいに『ゆうしゃのつるぎ』よろしく大砲や未来世紀のトンでも兵器を振り回してるだけでは生き残れない。
「失礼。」
タクスの手元に移ったそれは…肉厚な割りに丸みのあるデザイン、刻印はスタームルガー・レッドホークとあった。

ぼん!きゅっ!ばん!なボディをウェスタン調ドレスで包んだショーガールの様に色気のある銃だ
シリンダーを開くとフレンチカンカンのフィナーレを彷彿させる
収まっている銃弾の雷管のツヤすら艶めかしく感じる
だからとこれで勃起させるほどタクスは変態な訳ではないが彼には魅力的な銃だった
「時にオヤジ」
箱に同梱されていたクイックリローダーにカウンターに陳列されている弾をセットしながらタクスが尋ねる
「何だ?」
「いつになったら地下のクルマを拝ませてくれんだ?」
「見たところで買わないだろ」
「最近思うんだよね。クルマがあるってのは実は客を呼ぶための嘘じゃないかって
疑心暗鬼ってやつ?」
リローダーのお尻を捻り弾を固定する
親父は電卓を叩いて弾代をはじき出す
タクスはポケットからお金を引っ張り出し数える。
ことん
「ヒョッコにはこれで十分だろ」
オヤジがカウンターの上に置いたのは丸っこい顔にキャタピラがついたチョロQだ。
「指先でつついたら腐るのか?」
「蚊に刺されてもダメージを受けるから気を付けろ」
タクスはチョロQをカウンターの上で前後に転がし手を離す。
ぎゅーん
解放されたゼンマイが勢いよく周り、チョロQは全力で後退した
「素晴らしい退却魂だ」
「それをやるからとっとと帰りな」
「見せる気無いんだな」

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