PiPi's World 投稿小説

METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 28
 30
の最後へ

METAL・MAX―征服の進軍― 30

賞金首が出没するといわれている廃墟の町を戦車を先頭にタクスとグレイスが5メートル程の距離で散開して後に続く。
いくらプロテクターを着けているといっても生身で攻撃を受けるのはつらい。
つまり、戦車を囮に前進していた。
後はお目当てのモンスターが出てくるのを待つだけだった。
だからと言ってすぐに出てきてくれるとは限らない。
すでに雑魚モンスターとの戦闘を50回以上行っていた。
雑魚モンスターはタコタンクなどの有象無象が多かったが、時々ソニックコブラや軟体キャノンも出現した。
「雑魚ばっかり?!鬱陶しいわね。」
グレイスが悪態をついていた。
彼女の眼前には、撃破されたタコタンクの死骸が2体転がっていた。
1体は散弾多数を浴びて穴だらけになり、もう1体は鋭利な刃物で頭部を斜めに斬られ、さらに主砲も斬り落とされていた。
言うまでもなく1体目はタクスの仕業で、もう1体はグレイスの斬奸刀の攻撃の結果だった。
この時、サクラは副砲ビームランサーを撃っただけだった。
そして軟体キャノンやソニックコブラが出てきたときには、サクラが長120mm砲で撃破していた。
「雑魚かもしれねーが、小遣い稼ぎにはなる。といってもレンタルタンク使ってるから儲けの半分は持ってかれるんだけどな・・。」
「それがかったるいのよねー。せめて戦車で撃破した分の儲けの半分だけにしてくれたらいいのに。」
「今日は出現しないのでしょうか?それに、もう主砲弾の残りも少ないですし・・・。」
「そうだな。そろそろ潮時かもしれない。1度帰ろうぜ。」

使用して開きのできた砲弾棚のスペースに戦利品である「タコのイボ」「タコの足」がみっちり収まっていた。
そのままだと臭くて食べられないが、BRAに持っていけば買い取ってくれる。
まだ新鮮だからか、吸盤にさわると吸いついてくる。
来た道を引き返しながらタコの群れを撃退する。
砲弾はもったいないので機銃の連射で対応する中、サクラは車内でタコの足で遊んでいた。
本来貼り付くと皮膚を剥がすくらい強力な吸盤だが、鮮度が落ちて引っ張れば剥がれる位に弱まっていた。
それを手に貼り付けては剥がしていた。
吸盤が吸いつく感触はプニプニの猫の肉球に対極する気持ちよさがあった。
ボト・ドササ!
サクラの背後で重たいものが落ちる音がして振り返る。
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
車内から響くサクラの悲鳴に掃討を終えたタクスが覗きこんだ。

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す