PiPi's World 投稿小説

METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 19
 21
の最後へ

METAL・MAX―征服の進軍― 21

ボン!
相手の出方を窺っているとシルメリアが隠れている説教台の教団の文様が描かれている全面が小さい爆発音を立てて吹き飛んだ。
タクスの背筋に悪寒が走り、考えるより早いか横に跳びグレイスをサクラごと壁に突き飛ばす。
作用反作用。
グレイス達を強く突き飛ばした分俺の体は思ったより跳べない。
ずボボボボボボボボボボボボ…!
けたたましい連続爆発音。
説教台の内側に仕込まれていた指向性散弾が撃ちだされる。
爆発音が止む前にタクスの体は信者の死体の影に落下したが、その間に数発はプロテクターが受けてくれたがいくつかタクスの体に潜り込んだ。
散弾を撃ち尽くした説教台が静かになり辺りに硝煙が立ち込める。
タクスは呻き声を堪えてシルメリアがいるはずの説教台に視線を向けた。
「グレイスを手籠めにし、神に仕える道から引きずり下ろしただけでは飽き足らず『炎の清め』から盗み出した小汚い盗人。
洗礼された弾でその魂を浄化されるがいい。」
「クックック。これっぱかりの鉛玉で浄化なんて無理だって。」
タクスは痛みを堪えながら弾帯のポシェットを探った。
濃縮メチル
これは最後の手段。できることならシルメリアをモノにしたかったからだ。
だったら手榴弾で台からあぶり出すか?
その時、勝ちを確信したのかシルメリアが説教台から姿を現した。
「教祖シルメリア!」
グレイスが瓦礫から姿を現して酸鉄砲を撃つがシルメリアは避けようともしない。
びしゃっと水が弾ける音を立てて弾かれ滴る液体が床を焼いた。
シルメリアが纏うローブの表面が軽く煙をあげていたが対コーティングで効果がなかった。
「およしなさい。例え汚れた鉛玉でも私を傷つけることなど…」
その言葉が終わらないうちにグレイスは何かを投げつけた。
とすっプシュぅ
「な!しまった!っく、あああああ!」
突然頭を掻き毟りながら床を転げまわり始めるシルメリア。
グレイスとサクラがタクスの元に駆け寄る。
「サクランHIか」
「弾や液体は効かなくても針ならと思って。効果が得られるとは思ってませんでした。」
散弾が食い込み、変形して圧迫するプロテクタを脱いで詰まっていた息を吐きだす。
体の所々にめり込んだ弾に痛みを覚えながら立ち上がる。
「よくやったグレイス。さっさと縛り上げてしまえ。」
「とどめを刺さないの?」
と、サクラは不思議そうに尋ねてくる。
こんないい女を簡単に手放せるか。

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す