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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 18

賞金首手配書を次々に見るタクスにグレイスが口をはさんだ。
「何よそれ。何のために暴れてるのかしら?それにサイレンスツーカって飛んでるんでしょ?どうやって撃ち落とすの?」
「俺にも何のためかはわからん。撃ち落とし方もこれから考える。そしてあとは・・カクテルピッチャー4500G、高速で火炎瓶(モロトフ・カクテル)を連投してくる一種の自走火器のヴィーグル。これだけか、合計賞金額24300G。ザコとの戦いもあるだろうから、もう少し稼げるか・・??」
考えていたタクスに、サクラが声をかけた。
「あの・・・カクテルピッチャーですけど、車体は戦車で、しかも dead or alive ですよね。捕獲できませんか?いつまでもレンタルタンクだと、戦闘収入の半分をいつも持っていかれるから、なかなかお金が貯まらないんです。」
「いいかもしれねえな。だが捕まえるのは骨だぜ。仮に捕獲できたとしてもそん時にゃ、自走不能なほどダメージを負っていそうだ。」
「かまいません。私が直しますから。こう見えても修理の腕には自信があるのよ。」
そう言ってサクラは微笑んだ。
「ところで、この賞金首たち、誰から倒していきます?」
とサクラが聞いた。
「私としては坊主メカ錯乱を早いうちに倒しておきたいのですけど・・・。」
「いや、悪いがそれには応じにくい。このグレイスって女は、砂塵十字会に処刑されかけて逃げ出したんだ。俺としては先に教団の7人の始末を先にしておきたい。それにこいつらの方が賞金額も安い・・・ということは、恐らくは倒しやすいんだろう。」
「そうですか・・・。」
残念そうな表情になるサクラ。対照的にグレイスは少し嬉しそうだ。
「悪いな。サイレンスツーカは飛行モンスターだから退治準備が大がかりになる。対空ミサイルなり大口径機関砲なりが必要だろう。それに、カクテルピッチャーを先に倒してレンタルタンク要らないようにした方がいいと思う。」
「でもそれだと、教団潰しての8000Gがカクテルピッチャーの修理改修代に消えちゃわない?」
「問題はそこなんだよな・・・・。こりゃこいつら皆倒した後で、あちこちのザコ狩りして小遣い稼ぎしないといけないかもな・・さーてと・・。」
3人の雰囲気が暗くなる。オヤジは何も言わず見ている。
彼らの間では、3人で行動することがいつの間にか既定路線になっていた。
「なんにせよまずは教団潰しましょ。もし私がまだ生きてると知れたら、絶対拷問されるわ。」
「わかりました。まずは砂塵十字会を倒しましょう。後のことはそれから考えましょう。」
「だな。じゃ、まず教団潰しの作戦を練らないとな。ああそうだ、さっきのショットガンの弾代、これでいいか?」
オヤジが手元に置いていた電卓にタクスがキーを叩いた。タクスは80発近いガンベルトを持っていた。
「まあそのくらいの値段だな。」
金を支払うタクス。

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