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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 17

機嫌の悪くなったグレイスとタクスにオヤジの声が割り込む。
「残念だったな。ホッケーマスクは品切れだ。それと斬奸刀ならあるぜ。あとはショットガンだったな。」
「ざん・・・かん・・・とう?」
グレイスだけでなく、サクラも小首を曲げて不思議がっている。
「あのう・・・斬奸刀って、何ですか?」
「大破壊以前の職人の技術を受け継ぐ刀鍛冶たちが作った、対モンスター専用の肉厚の日本刀だ。切れ味は保証するぜ。大破壊以前には飛行機の翼に取り付けて敵の飛行機をぶった斬ったこともあるらしいぜ。」
言い終わるとオヤジは奥からやや短い刀を出してきた。
「これが斬奸刀だ。大破壊前にはこの刀専門の流派もあったらしいが、今じゃその流派が残ってるかどうかも不明だ。」
「結構分厚いのね・・・。」
「そりゃそうだ。娘さんにも扱える軽い目の奴だが、モンスターの甲羅やら何やら斬るために、刀身が恐ろしく頑丈なんだ。」
「わかりました。下さい。」
「グレイス、これでいいのか?ククリとはずいぶん違うぜ?」
「いいわ。これにする。」
「商談成立だな。毎度ありい!」
声を上げるオヤジをよそに、あたりを探るタクス。
「あとは銃だが、これなんかよさそうだな。ほれ。」
タクスは銃身の太いショットガンを手にしていた。
グレイスはそのショットガンを受け取った。
「へえ・・・・結構使いやすそうね。これにするわ。」
「よし、商談成立だな。斬奸刀と合わせて、これだけだ。」
タクスの眼前に電卓を突きだすオヤジ。
「合わせてそれだけか。まあこんなとこかな。」
タクスはオヤジに金を払っていた。
そこにサクラが控え目に口を挟む。
「あの・・・申し訳ないんですけど、さっき言いました戦車の件ですが、見せてもいただけないのでしょうか?」
「ふん・・・・そうやすやすと見せられるモンじゃねえ・・・・・。といってこんな綺麗な娘さんにすげなくすると儂の男が下がる・・・。せめて、そいつらを一掃できるくらいの奴になら見せてやってもいいがな。」
賞金首の束を手に、オヤジは言い放つ。
それを見てショットガンの弾を購入分だけ集めていたタクスが口をはさんだ。
「賞金首って何体だよ?!手配書貸してくれ!」
さっき、教団と関係ない賞金首の手配書出されてたことを思い出したタクスは、半ばひったくるように手配書の束を取り、全部に目を通す。
「砂塵十字会教祖シルメリア、2000G、幹部デノスら幹部6人が1000Gずつ計6000G、スケルトン13(サーティーン)とかいう骨の狙撃手が2800G(ってか姿はまるっきしスケルトンじゃねえか。剣と魔法のファンタジー世界じゃねえんだぞ・・・でもスケボーゾンビもいるからなぁ・・。)、サイレンスツーカ3000G・・こいつは鳥と飛行機をごっちゃにしたようなサイバネティックだ。坊主メカ錯乱6000G・・・仏教僧の姿をしたマシーンタイプで、神出鬼没にクルマ持ちのハンターを襲い、燃料と食糧を奪う奴だ。」

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