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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 14

言いながらタクスは階段を下りて再び地下室に入る。グレイスも付いていく。タクスは木箱の中を漁りだしていた。
がさがさ・・・・親父のシャツが出てくる。
がさごそ・・・・お袋の写真が出てくる。若くて、綺麗だ。
ごそごそ・・・・DDパイナップルが出てきた。手榴弾の1種だ。
ごそがさ・・・・悪のブロマイド。ジンプウとかいう荒らし屋のブロマイドだ。多数の窃盗を重ねたが、噂では去年殺されてる。
がさごと・・・・BSコントローラのインストールディスクだ。今のところBSコントローラは正常に動いてるしこのディスクに入ってるソフトは全部インストしてある。
「ガラクタしかないの?」
「・・・・。確かにDDパイナップルくらいしか使えそうなものはないな。仕方ねえ。さーてと・・・」
「どうするのよ。」
「とりあえずDDパイナップルとこいつを持っとけ。今からオヤジの所に行って何とかしてみるさ。」
タクスは護身用の拳銃を手渡した。
この前売り飛ばした戦利品の中にPPsh41があったが、もう売れたか?
AK47には多少劣るがそれでもいい銃だ。
弾倉はドラム型で71発装填でき、銃の腕がわからない奴にばら撒かせるにはちょうどいい。
重量は弾を抜いて3.5キロと重めだが両手で持つと弾倉が真ん中に来て安定する。
しかし、もう10日以上前のことだからな、ショットガンなら威力は落ちるが需要が多いからストックもあるだろう。
「そういえばよ、お前さんは何か得意な武器はあるか?」
小首を曲げて、グレイスは答えた。
「そうね・・・・酸鉄砲とかソニックブーマーみたいな近距離射撃武器かなぁ。」
「そうか・・・・・・さーてと・・・出発するぞ。だがその前に」
「?」
タクスはさっき剥がした床板を元に戻し、とりあえず地下室を隠した。
そのまま2人は家を出る。
ちょっと歩いて、オヤジの店の近くまで来ると。
「ちっ・・・先客らしいな。誰だ?」
オヤジの店の前には大きく「R」と書かれた戦車が置いてあった。レンタルタンクだ。
M4シャーマン戦車のように見えたが、上半分の形状が違う。街に戻ってくるときに他のクルマと3台でタクスを抜き去った奴の車両でもない。
そのシャーマン戦車は、旋回砲塔がなかった。代わりに簡易屋根を付けた戦闘室と、120ミリくらいと思われる主砲を載せている。
「レンタルのヤークト・シャーマンかよ。」
大戦時に量産されたM4シャーマンに、強引に後の時代のMBTの主砲を載せるために旋回砲塔を撤去した改造品だ。どこかの改造職人の仕事だろう。どこか手作りっぽい仕上がりだった。
 

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