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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 13

「ちっ・・・仕方ねえな・・・えーと・・あった。」
タクスはバールを取り出して床板を剥がしだす。
しっかり固定されていなかったのか、床板は案外簡単に外れた。
そこには、下へ降りる階段が見えていた。
「何これ?地下室?隠し部屋?」
「まあそんなとこだ。もしかすると俺の親父かお袋の服が残ってるかもしれねえ。」
タクスはまた少しあたりを引っかき回し、電気ランプを出した。手回し発電機&電池付きの、災害用品の奴だ。
2人は階段を降りる。すると1階分降りたところで鉄扉に行き当たった。
「さーてと・・・」
タクスはポケットから古びた鍵を取り出し、扉の取っ手の下にある鍵穴に差し込んで右に回した。
コトリと音がして、扉の鍵が開く。そのまま扉を開いて中に入る。
ランプに照らされた部屋の中にはいくつかの粗末な木箱と、タンス1つがあった。
タンスを開くと、やや埃っぽかったが、何着かの服が吊るされていた。
「これでも着ておいてくれ。お前さんの体形なら丁度合うと思う。」
タクスがタンスから出したのは、カーキ色の女性用軍服だった。
「あとこれは防刃スーツだ。女物だし、その服の下にでも着るんだな。」
やや埃をかぶった、防刃処理を施された特殊繊維プロテクターが渡された。
「ところでその防刃スーツだが、刃物には強いが本格的な防弾処理はされてないらしいからな。戦闘の時は気をつけてくれ。じゃ、上で待ってるぜ。」
ひとまずタクスは地下室を出た。
パシ、パシ・・・
とりあえず埃をはたき落とす。
けほ、けほ、と、ややむせたが堪える。
「ふう、やっとこんな変な恰好ともおさらばね。」
木箱の一つの上に置かれた電気ランプの光のそばで、グレイスは着替えた。
まず防刃スーツを着込み、上にカーキ色の軍服を着る。与えられた軍服は女性用だったが、スカートではなく長ズボンタイプのもので動きやすかった。兵士用ではなく将校用のものだ。
「すこし胸がきついかな。でも無理は言えないわね・・・。」
タクスは上で着替え終わるのをしばらく待っていた。
「そろそろかな・・・・さーてと・・・・。」
「着替えたわ。」
陸軍将校用と思しきカーキ色の軍服に身を固めたグレイスが出てきた。
「へえ・・・・なかなか様になってるじゃないか。」
実際、グレイスは顔立ちもよかったし体型のバランスも良いので軍服を着なれていない割には絵になっていた。
「どうだ着心地は。」
「なんだか、違う自分になった気分ね。」
「ははは、違う気分か。そりゃいい!」
「ところで、武器はどうするの?どうせ私も戦わなくっちゃいけないんでしょ?」
「そうなんだよな・・・・今手元にあるのは拳銃が2丁、それにAK47が1丁・・・。あんときの酸鉄砲も回収しときゃよかったぜ。今頃オヤジが回収しちまってるかな?なんかねえかなぁ・・・」

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