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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 12


タクスに引きずられながら切られた髪にショックを受けて口が戦慄くグレイス。
「髪の毛…私の…髪…」
「髪を気にしてる場合か?事によっちゃ教団をつぶさなきゃならんのに。」
「だからって…。髪…。教団?」
dead or alive
タクスは取り出した手配書。そこには教団の幹部と教祖が写されていた。
「金額からしてさほど強くない。後腐れなくするにはちょうどいいかもな。」
「後腐れなくって、皆殺しにする気?」
「手配されてるのは教祖と幹部6人だけだ。教祖シルメリアの賞金が2000G、幹部どもはそれぞれ1000Gか。合わせて8000G。
指名手配の理由は・・強制勧誘、監禁、誘拐などの容疑になってるな。勢力広げたくて無茶やらかしたらしいな。お前さんがよく俺にやってたみたいに。」
「え、ええ・・・・。」
タクスが町に戻ってくる度に強制勧誘していた過去のあるグレイスは恥ずかしくなって顔を赤らめた。
「どうやらハンターオフィスとしては教団と指名手配者だけ潰れてくれればお前ら末端の人間まで潰すわけじゃないみてーだ。もっとも奴らを殺すかどうかは奴らの行動次第だがな。」
グレイスの質問に対して言い放つタクス。だが内心ではこうも思っていた。
 教祖と女性幹部3人はわりかし美人だよな。なんかもったいねー。生かしておくか。

 ・・・・だが、どの道捕まえたらハンターオフィスに引き渡しだ。まずは奴らを倒す計画を練らないとな・・・さーてと・・・。

すでに液体燃料は燃え尽きていた。
「おう、お前ら、もうあれだけ燃えたら十分だろう。処刑の報告してきたらどうだ。」
「そ、そうっスね。」
「はいです。」
信者2人は燃えカスになった骨を持って教祖のもとへと去っていった。
それを見届けて、タクスとグレイスはその場を去った。
家に戻ったタクスはタンスをひっかきまわしていた。
着替え程度の装備しか出てこない。
デニムのジーンズやオヤジのTシャツ。
どれもこれも後先を考えず家を飛び出したばかりのハンターのような装備しかなかった。
「もっとましなの無いの?」
コーヒー豆の袋を今な脱げないでいるグレイスは苛立った声を上げる。
「文句があるならコレでもいいぞ。」
タクスは埃を被った荒縄をピシリと音を立てて両手で引き締めた。
「せめて迷彩服か防弾アロハ…。」

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