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METAL・MAX―征服の進軍―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―征服の進軍― 2

大体こんなソドムでゴモラな街角で、教祖様だの肩書きを振り回す輩と言えば…口先の達者なチンピラ集団の小遣い稼ぎ、である。
…ハタ目には、旅人がヒマ潰しに小娘をからかっているようにしか見えないが。
いい加減、男ののらりくらりとした態度に少女のコメカミが引き吊り、アングロサクソン系らしき白い肌が紅潮してゆく…
どぎついメチル酎のボトルを抱えた道行くジジイが『路地裏でおマタ売った方が儲かるぜぇ』などと囃し立てた。
「うるせぇ酔っ払いっ!!メギドの炎で火葬されちまぇコルァ?!」

一応の宗派と彼女の人柄をそれなりに理解した男は相も変わらず軽口を叩く。
「次はどんな説法だ?神の怒りが巨塔をヘシ折るのか、それとも聖者様が大海原でも割ってくれんのか?」
まぁ世界的な砂漠化で海と陸の七対三はひっくり返っている…ローマの軍勢はサンダルが濡れると愚痴りながら追って来るだろうが。
「その前にテメェのチ〇ポヘシ折ってキ〇タマ袋かち割ってやんよぉ!!」
「多少の洒落は理解した脅し文句だな。」
男は小馬鹿にしたように拍手を送ってやりながら…干からびた煙草をくわえた。
「火…あるか?」

街に戻る度勧誘されていい加減うんざりしていた男も意地悪くなっていた
勧誘女は怒りに肩を震わせ俯くが呼吸を整え顔を上げた時には元の笑顔に戻っていた
ゆったりとしたロープのダボダボな袖を絡ませた右手をあげる
男はその手に煙草をくわえた顔を近づける
シュルリと袖が肘へ滑り下りるとシバ焼き砲の砲口が現れ、気体燃料が鼻を突く
(!?)
男は迷うより早く体が動く
男は勧誘女の懐に飛び込み、左手の方に抜けた
炎は男の顔を焦がすことなく宙を焼いた
(今の距離で避けた!?)
勧誘女は反撃を覚悟して、防御の構えを取り目をキツく閉じ体を強ばらせるが何も起こらなかった
恐る恐る目を開くと男の顔は勧誘女の顔のすぐ近くでシバ焼き砲の待機炎で煙草に火をつけていた
「強すぎ。そんなんじゃ煙草が燃え尽きちゃうぞ
火、ありがとな」
男はそれだけ言うと立ち去ろうとした
(びびったぁ!!)
前屈みの状態だったから偶然前に飛び出せた
心底驚いていたがそのまま冷静を装って勧誘女から離れていった
女が驚いている間に男は通り過ぎてゆく。
しばらくして、ある建物へと入っていった。
中にいる男に声をかける。
「おう、オヤジ、帰ったぜ。」
その男・・・・がっしりとした体格にツナギを着込み、頭にはタンクメットをかぶった男が錆びた声で答えた。
「ようやく戻ったかタクス。」

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