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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 99

黒騎士達は実質戦車の巡航速度…バイクや装輪車なら倍以上の速度だ。

「GPSも直ったし…半日もカッ飛ばしゃ合流出来るか…?」

男は剣帯の具合を確かめながら、バイクのアクセルを吹かす。
「たまらなぃぜハニ、ハニィ〜…。」

…やれやれ…


日も暮れる頃…黒騎士率いるノエル達は、二時間の大休止に入っていた…。
一同クルマや武器、アンドロイドの点検を済ませ仮眠に入る。

ここまで大した戦闘もなく、予定通り明日の昼…早ければ午前中には着くペース、大体は上手く行っている。
が、不安がない訳ではない。

リーダー会議が開かれていた…無論ノエルも居る。

「…どうも妙だ…。」
黒騎士のとっつぁんは眼帯をいじくりながら、折り畳みテーブルのノートパソコン相手に睨めっこしていた。
「事件『直前』の通報がない…か…。」

そりゃそうだ『おひけぇなすって山賊でござい』みたいな奴らが来れば気合いの入った兄ちゃんや用心棒が黙っちゃいないし、かなわなければ応援を呼ぶ…三分と持たずに。

さもなきゃ見覚えのない冒険屋やトレーダーが来れば、必ず近所のおばちゃんが『不審者よぉ!!』とヒマ潰しに通報…全く迷惑な話だが。

それがない。
何かこう…手を出しづらい偽装という漠然とした結論。

「ばいんばいんのおねぃちゃんでも連れて来たのか?」
トミーガンを肩から提げた、軍曹っぽい顎の割れたハンターが、身ぶり手ぶりでGカップくらいのばいんばいんを示す。

当然女性陣からの冷たい視線…。
「うむ…過去にそういう前例もあった。」
…おい…。

「そ…そん時はどうしたの?」
軽く脱力しながらノエルが問う。
「もちろん全員私が相手を…。」
ふわっ…どごお!
ナターシャのバックドロップで砂のマットに沈む黒騎士のとっつぁん。

「とにかくだ…とやかく考えてもラチがあか…ん?」
首を変な方向に曲げながら、黒騎士はパソコンに接続したBSコントローラの新たな配信情報に目を通す。

「…被害者は…全員10歳未満の子供?」
ここ最近、拐われた少年少女のリスト…そして犯行声明こそ上がってないが、人狩りの目星が付いた…。

「…カルト集団か…。」
目撃証言から…意思のある湖『ゼン』を信仰するマイナー団体と判った。

旅人に『生きてるってなあに?』的な深い禅問答する不思議な湖…それだけに妙な解釈で信仰しちゃう奴らもいるかも知れない。

「うわ…きしょぉおい!?」
「んだコリャ?変態宗教か?」

…どんだけワルでも、泣き叫ぶ子供に砲弾ブチ込むのは気が退けるだろう。

ハンマーを担いだマッチョなソルジャー…。
「ガキと悪党…見分けてブッ飛ばしゃい〜んだろ!?子供達のヒーロー参上てな!!」
「オメェ間違いなくイエローだ!カレー好きだろ!?」
「あたいピンク〜。」

冗談を交すアウトローな皆様を…おほん…黒騎士が咳払いひとつで鎮めた。

「…車内まで子供を連れこんでいる可能性も高いな…。」
ふーむ…と腕組みする一同、仕事はプロ意識。

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