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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 97

「何より連中の立場で考えれば…この地点で準備を整えてから町への襲撃を考えるだろう…その前に奪取する!」
人道的かつ現実的な結論に、一同一致。

…しかし…
「あ〜らヤダ!アンタぁ!?何なのこのキスマーク付きの名刺わぁ!!」
ナターシャの叫びに黒騎士の顔が蒼白となった。

…ひらひら…
そこへ舞い落ちる一枚の紙切れ…いや、名刺?
『メイドパブ・ぬえ』
「あ〜らヤダ!あ〜らヤダ!!最近帰りが遅いと思ったらぁ!!」
パンター戦車のハッチから、鬼の形相と化したナターシャが、黒騎士に手招きしていた…。

「キィイイイーっ!!」
「ごめんなさーいっ!!」
…しばらく…そのままでお待ち下さい…

「他に質問、意見はあるかな…?」
クールかつダンディにキメちゃいるが…平手の痕…ひっかき傷に歯形…。

…気の毒過ぎて何も聞けねぇよ…聞けやしねぇさ…。
いかがわしい事を考えていた連中(ノエル含む)も、この夫婦に横槍を入れる様な真似だけはよそう…と考えるのであった。

程無くしてマシンの群れが一斉に吠える…紅白の旗とホイッスルでMS-05(マリリンシリーズ05型アンドロイド)が交通管制を行う。

一応の武装…60mmのM1バズーカは担いでいるが…作業用だけにこういったプログラムは器用だ。

最後の一輌が発進…ご主人様のクルマらしいM4シャーマンに時速40km台で走り、当然息も切らさず追い付く。
そして背中のロケットノズルを吹かし飛び乗った…。


…ツェットは携行食のヤケに酸っぱい合成飴(メロン味)を舌で転がしながら、後方カメラでその様子を見て取った…。
念の為、パンターだのシャーマンだの記述しているが、中身は近未来アニメ並である。

…あの娘…ジャネットさん程の推力が無いんだ…

ジャネットぐらいカスタムしてあれば、ロケットも使わずやってのけるだろう…と考えた。

ノエルも…並走するファイヤフライ(イギリス向けシャーマン)に跨乗しマゼラ砲…じゃなくて対戦車銃を構え周辺警戒している06型を眺めながら、ツェットの心中を察していた…。

…ま…大丈夫でしょ…変態ベルナルドも修理していきなり性悪メイド送り込む程の事ぁないだろうし…

行軍中はオートドライブで、ハンドルは勝手にプラプラ動いている。
そこそこのCPUを積んでいれば二列縦隊なりV隊形なり入力すれば可能な芸当。

ノエルは足を投げ出しながらラッキーストライク・ルージュをくわえ煙草していた。

隊長車から通信…黒騎士の(怖い)カミさんが…アンドロイドを保有する冒険屋に『日が昇って来たので』今の内に充電…という旨が通達された…。

イマイチ意味が解らなかったので、ツェットを呼び出してみると…どうも挙動がおかしい。

「う…え〜と大抵のアンドロイドは光充電が可能で…見てれば解りますけど…見てたら怒られそう…ぷつ。」

「?」
とりあえず隣の06型を見ていると…何やらご主人様と言葉を交した後…上着を脱いだ!?

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