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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 96

AK持ってる奴もごく僅か…精々SKSかM2カービン。

後は射程を求めるなら旧式ボルトアクション。
安く火力を求めるならオープンボルトのサブマシンガンかポンプ式ショットガンだ。


やがてノエルもツェットも携行弾薬の分配を終える…何故こんなに個人火器にこだわるか?
今回は人質救出が含まれているからだ。

となると実質下車戦闘、それも肉薄…。
味方に格闘タイプのソルジャーやアンドロイドの姿も確認しているが、他のメンバーやノエル達は主にハンドガンで戦う事になる。
さもなきゃナイフ、銃剣、スコップ。

白々とした日の出が眩しい…。
他のパーティも準備を終えたようだ。
今回の長となるハンター、武装SS姿に片目眼帯のナイスミドル…『黒騎士のとっつぁん』がパンター戦車から降りてくると集合をかけた。

作戦会議だ。
「ナターシャ!皆のBSにマップを配信してくれ!!」
ひょこっどハッチから頭を出した、松本零〇ちっくな金髪に切長の瞳、やたら睫毛の長い熟女…奥さんだろうか。
「はい…ただ今…。」
若い冒険屋達が萌えとは正反対の何かに沸き立つ中…BSコントローラーに人狩り集団が移動中と思われる座標が示された。
女性陣は女性陣で…奥さんいたのかぁ…いやソレがまた、などと盛り上がっている。
アンドロイド達はただ無言で電脳にデータを書き込んでいた。

人狩り集団の次の目的地…街の方角から逸れ、近くの小さな町を襲う気配が濃厚だった。

移動速度は装軌車輌(キャタピラ)…戦車のそれと解る速度…最新MBTかトラクター改造のハリボテか、までは不明…。

既に壊滅した、グラップラー軍団なりワルゲリョ一家なり(ゲームに登場した)メジャーな悪党の残党なら戦力は想定しやすいのだが…。

黒騎士が皆のマップに光点を表示。
「敵と町の中間…この廃墟…旧工場地区で迎え撃つ。」

ノエルの記憶だと…かつて崩壊前まで戦車やら銃やら造っていたが…トレーダーや冒険屋、盗掘屋に荒らされダシガラ状態の場所。

アイテム発見は期待出来ず、尚且つ町より遠い…。
若手の小柄な女ソルジャーが、意見アリとアンバランスに豊かな胸を揺すりながら97式狙撃ライフルをかざした。
「町で迎撃した方が良かないかい?半日で着くし…準備も整えられる…。」
何名かは彼女の意見に賛同の意を示した。

黒騎士は眼帯をいじくりながら女ソルジャーに問う。
「君に…子を宿したいという男はいるか?」
「はぁ?…いや…まぁ…。」

彼女は頬を赤らめながら、隣のコ〇ン・ザ・グレートな感じの相方をチラ見する。
彼は無言でうなづく。

「平和な町を戦場にして…心は痛まんのか?」
「えぅう?」
コナ〇・ザ・グレートな相方は無言でうなづき、僅か微笑みながら彼女を抱き締めた。
「あ…コラ!みんなが見て…。」

もて囃す笑いが起こるが構わず黒騎士は続ける。
「ゴホン…平和な町を戦場にする訳にはいかんし…ハンターとしての信用に関わる。」
良く出来た人だ…と一同感心。

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