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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 85

残りのメンバーには似たような構造のパイプ爆弾。
「この狭いスペース…アンドロイドの動きは活かせん…(中略)…格闘に持ち込んで動力ケーブルを狙うんじゃ!!」
弟は…防弾と名の付く防具…その他アンドロイドの弱点等を(中略部)手短に交えて説明した…機械のハード面に関しては博識なようだ。
勝率は良くて五分五分…イザとなったら煙幕焚いて逃げるまでだが。

「…ツェット…?」
…貴方ならわかってくれる気がする…

「行くわよっ!」
…ふふん、性悪メイドロボめ…ウチのツェットくんはアンタが思ってる程…


「・・・。」
…ツェットはパイプ爆弾を放り出し、着剣ライフルを槍の様に構える。
「あえ?ツェットくんっ?!」
暴発されては堪らないと、わたわたとパイプ爆弾を拾うノエルをすり抜け…ツェットが走る!!

「答えて…私は何なの!?」
「黙れ死神ぃ!!」

「おい少年!弟が無い知恵絞った作戦が…?」
「援護出来ん…彼まで爆発に巻き込む!」
兄者姉者が口々に叫び弟がヘコむ。

「何?こんな状況で二人の世界?!」
…洒落で済まない…ノエル蒼白…。

「なんでわかってくれないのっ!?」
「知るかぁ〜っ!!」

…なおもすれ違う二人…
「うぁああっ!!」
「敵対行動…迎撃します!!」
ジャネットの照準が、万歳突撃のツェットを捉え…ロックしない!?
「FCS…エラー表示!?く…。」
電脳画像に激しいノイズで滲ませたまま、二挺の大型拳銃を乱射する…。
しかしただそれは、虚しく床や壁を削るのみ…。

止めに入ろうとするノエルを取り押さえる筋肉家族(蚊帳の外)。

「てぇえい!!」
…どす…
ジャネットの視界がクリアになる、弾のなくなった二挺…そして脇腹から生えた銃剣…その先に…鬼の形相を見せるツェット。

「やった…のか?」
チタン骨格の隙間を抜けたか…傷は浅いが、ゴムの焦げる不快な臭いが手応えを感じさせた。
「…馬鹿…。」
…ぱちぃん…
「え…!?」
ツェットの頬を貫く熱い衝撃…脳震陶を起こしたのか、崩れ落ちる様に膝を突く…。
うっすら防弾ゲルの滴る傷口からは、小さな火花と黒煙…ライフルの重量で銃剣が抜け落ちる。

「い…今よっ…畳みかけてっ!」
銃剣のダメージを見越し、ノエルはナイフを逆手に飛びかかる…。

「破損回路カット…復旧確認、格闘プログラム。」
…ジャネットの表情に迷いが消えた…。

ノエルは半身に構えたジャネットの、前に出た側の腕を内側からフック気味でえぐりにかかる。

「おろ?」
蒼白い残像と駆動音を残す様にして、ジャネットの姿が後ろにスライドしていた。
…空を切ったナイフを爪先が弾き飛ばし、返す踵がノエルの肘を打つ。
そのままニーソックスに包まれたカモシカ脚が腕から脇に絡み付いたかと思うと、ノエルは派手に空転して床に叩き付けられた。
「ぷぎゅる!?」
クッションの少ない胸への衝撃に肺の空気が絞り出される。
100%の怪力キックだったら色んなモノが絞り出されただろう。


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