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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 81

砂混じりの床面ガリガリ言わせながら…。
マキシム機関銃…台車、防弾板標準装備のソレに身を隠しサルモネラの銃撃を凌ぐ…。

一応ケブラーのメイド服(今回は下着も防弾…黒の勝負下着)に防弾シリコン皮膚のアンドロイドだが、喰らわないに越した事は無い…。

…一斉射撃で撃ち尽し…着剣ライフルや、ハンマーの如く逆手にピストルを握ったサル勘当達に驚愕の歪みが浮かぶ。

「…障害排除…。」
…どるるるる…(ででんでんででん)…
水冷銃身特有の蒸気と共に、地獄のあぎと…7.62mm×54R弾の嵐。
サルモネラ勘当…軍曹を筆頭に片っ端からミンチと化してゆく…(ででんでんででん)。
ターミネー〇ーか二○三高地か…逃げ惑うサルその他モンスターを追撃…もうひとつの台車から予備弾帯と冷却水を補充しつつ、片付けてゆく…。
「生体反応トレース。」

「ウキィ(早くエンジンかけろぉ〜)!!」
と…サルモネラ勘当大佐…賞金首…である。
「うおぉ〜ん(社長…しかしまだ部下が…他のトラックに詰め込めばまだ…)。」
と、雪男の中尉。
地下駐車場からキューベルワーゲンで裏口から脱出を図っていた様だ。

…ばりばり…
…機銃弾が天井を円形に撃ち抜き…
…ずぅうん…

…銃座から外したマキシム機銃を抱えて…破壊の女神が舞い降りた…。
「貴方がたの仲間は全滅しました。」
電子声帯の無機質な声。
「うおぉん(畜生)。」
涙ながら、ハンドルに頭をうなだれる中尉。
「ウキィ(俺さえ生きてれば…何とでも)!?」
なんかこう最低なサル大佐…を睨む雪男中尉。
「うおぉ〜ん(コイツ…は辞表がわりだっ)!!」
ぼぐ!!
雪男中尉の渾身の拳を喰らいサル大佐は助手席から放り出された。
「うおぉん…(みんなごめん…私にも家族が)。」

アクセルを踏み込む中尉に罵声を浴びせる大佐…そのやりとりを見守るジャネット…。

「…なんだろう…あの少年…ツェットと出会ってから…不思議な気持ち…データにない…。」

…ごほん…
この後に及んで、階級章や勲章をじゃらじゃらさせながら、毅然と立ち直り敬礼するサルモネラ大佐。
「ウキィ(失礼まどもあぜる…サル語は…)?」
「ウキィ(存じております)。」
…機銃を置き、同じくスカートの両端を摘み一礼するジャネット…。

猿人モンスターとアンドロイドの間に、古式ゆかしい紳士淑女の会話が成立していた。
ホッ…と毛むくじゃらな胸を撫で下ろすサルモネラ勘当大佐。
「ウキィ(ご覧の通り武器も無ければ抵抗の意思もない)。」
「ウキィ(重々、存じております。)」
プログラムされた笑みを再現するジャネットだったが…からくり人形の瞳のその奥…やるせない怒りに満ちていた。
「ウキィ(古き良き条約の元、捕虜となる辱めに甘んじよう)。」

…私の電脳は…このサルに…欠片程の同情さえも許さない…

そんな彼女の葛藤そっちのけ…自らの保身のみまくし立てるサル大佐…。
「ウキィ(佐官としての待遇を要求する)!!」

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