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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 78

「うむ、そのことか」
「ああ、私は浮浪児だったけど兄者の家族に拾われたんだ」
浮浪児の彼女は年齢は分からない。見たところ兄者と変わらないようだが、兄者が「お兄ちゃんだから」とあれやこれやと働かされているのを見て
(私は姉にはなりたくない)
と、二人して兄・姉の座を押し付け合いながら仲の良い何人兄弟として今に至る
実質、姉者が二人の面倒を見ているが、姉者本人はこれだけは譲れない。お前が兄だと思っている
「へぇ、仲いいんだね」
「うむ。我等は仲良し家族だ」
姉者を挟むように座っていた兄弟はガッシと姉者の肩を組んだ
「所でどうする?着替えるか?」
(あぅぅ…引っ張り戻された)
できれば着替えから離れたい
何が弾みでツェットが猿のセ○ズリに興奮してそれを敵地のど真ん中で素股でいさめたなんてばれたら…!
今、二人はBSコントローラーをチェックできないでいる
見たら称号が
『素股のノエル』
『猿並みのツェット』
と更新されてるはずだ
サルモネラ勘当を倒して新しい称号に変わるまでハンターオフィスにも近づけない
そんなノエルの憂鬱を余所にツェットの妄想は続いていた
ユルユルハイレグの隙間から覗く体
胸元や脇からは乳房
Vゾーンからは恥丘
そんな隙間に手を差し込んで…
「ちゃっちゃと手を動かさないとツェット君に着せるわよ」
ギクン!
ノエルに自分の妄想を読まれた事に体を一瞬硬直させると、誤魔化すように手を動かす
ごうん
ピー
部屋全体に走る微かな地響きに続いてモニターから電子音がなる
エラーかとノエルがモニターを覗くと各所緑色に点滅している
「設定された事項が全部終了したわ
こっちも終わらせて動きましょう
どうしたの?ツェット君。青い顔しちゃって」
モニターから振り返ると顔面蒼白なツェット
「そんなにハイレグアーマー着たくなかった?」
ツェットはブンブンと顔を横に振る
「え、着たいのか?!」
どこか嬉しそうな姉者の声に、激しく首を振る
「何じゃどうした?
はっきり言わんか!」
「いぇ、ちょっと…不吉なこと…思い…着いちゃ…て…」
「何?一体何じゃ」
「それより、早く終わらせましょう!」
不吉な予感に涙を浮かべてみんなを急かす
しかし、そう言う状況に限ってみんなは従わずに問い詰めて来るのが『王道』である
「嫌です!言ったらきっと大変な事になります!
兎に角、みんな早くしてください!!」
「そんな言われ方して『はい。分かりました』と出来るわけ無いだろ!
お前は一体何を取り乱してるんだ!?」
胸倉を掴み上げ、弟者はツェットを問い詰めると、ツェットは戦慄く唇を動かす

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