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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 75

ツェットも射撃能力自体は悪くないのだが、こうした現場の判断みたいな事はやはり専門外だ。

ツェットは女ハンターの筋肉プレスで…むぎゅ〜となりながら旧式ライフルのボルトを操作している。

…どっちかというとノエルさんやジャネットさんより…姉さんに近いかなぁ…

…などと評価する。

「ききぃ?」
サル共の銃撃が止んだ…消火器やら防火斧を放り出し、チマチマと.22口径を詰め直している。

足元で右往左往する給油マシン型モンスターうろつきポリタン…。
「ツェットくん!」
言うが早いか照準するツェット。
ばかんっ!
ウロウロしているポリタンクの、バッテンの中央を撃ち抜いた…。

「うきぃ!?」
甘い刺激臭を放つ赤みがかった液体…ガソリンが高速弾による内圧変化でぶちまけられた。

ノエルは44マグナムのシリンダーを開いた。
「次からは相方モンスターを選びなさいな。」
手早くシリンダーから一発抜き、代わりにポウチに別けてあった奴を装填する…ホローポイントを加工して先端にリロード用雷菅を仕込んだ、お手軽炸裂弾。今回のミッション、火攻めを想定して用意していた…。
適当に床を狙ってトリガーを絞る。

ばこんっ!

リノリウムの床を砕いた炸裂弾が、花火の様に弾け…たちまちガソリンに引火する…。

「ホキャアァ!?」
火だるま…まで行かないものの、ガソリンの染みた体毛や衣服に飛び火したサル達は蜂の巣をつついた騒ぎ。

他の雑魚モンスターも同様だ…。
殺人アメーバが蒸発して縮こまり、鉄砲鳥が焼き鳥に…。

「戦略的撤退うきぃ!!」
…サルモネラ勘当の士気もタカが知れてるというか、所詮ちんぴら…尻に火がついたまま遁走を始めた…。

…生き残りのサル達が角を曲がった矢先…

「おう?弟!!さっきの奴らか!?」
ぶぅん…ずばぁ!!
「兄者!きっと姉者が近くに!!」
じゃき…ぼごぉん!!

…野太い筋肉質な声と剣檄、銃声…。
間を置いてくびちょんぱ&蜂の巣にされたサル(…おえぇ〜…)が通路に転がった。

続いて現れた血達磨マッチョ生物二匹…。

ノエルとツェットは新手のモンスターかと銃を構えるが女ハンターがそれを制する。
「お仲間?」
「ですか?」

かなりワイルドなイデタチだが…一応ニンゲン…女ハンターの仲間らしい。

「兄者!弟!!」
「姉者!!」×2

一方はモンスターの毛皮らしい羽織に長剣を提げ、もう一方は作業ズボンで上半身裸の弾帯にショットガン…。

筋肉ハンター(姉者)
筋肉ソルジャー(兄者)
筋肉メカニック(弟)

…だろうか、会話の流れからしてどうやら親族なようだが…
細かい所(誰が年長か曖昧な所)は、まぁいいやと流す事にした。

筋肉ファミリーが暑苦しい抱擁を交した後、兄者が姉者の着替を、弟が武器を手渡す。
どうやら彼等もサルに捕えられた所…混乱に乗じて脱出、荷物を回収してきたようだ。

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