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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 8

砲塔ハッチに身を預け『フン』と鼻を鳴らす三白眼の姿…。

…何だアイツ…結構イイ奴…

「砂ザメの縄張りで…ポンコツ乗った貧乳が往生してる…ってね。」
…前言撤回…

「行こうぜ、砲弾無しじゃ話にならねぇ…獲物は貧乳ちゃんに譲ろう。」
…と、ボウイは近くに停めてあったハマーの運転席に乗り込む。
そしてアモウは荷台からノエルに投げキッスを送る。
「アディオス、貧乳ちゃん。」

二人を乗せたハマーは砂塵を巻き上げ三白眼の90式を追う様にその場を去って行った…。

「あうぅ?貧乳言うなぁ〜っ!?」
負け犬の遠吠えな反論が砂漠に響き渡る。

「あのモヒカン…むしってむしって…。」
…で〜でん…で〜でん…

「大体ナニよ!あのむちぷりも!デカきゃイイってもんじゃ…。」
…でんでんっでんでんっ…

「何?この妙なナレーションていうかBGM?」
…でけで〜ん…
ノエルぅ〜っ!うしろうしろぉ〜っ!!

「だから何?」
…サイドミラーに映る…巨大な『背鰭』!?…
「っきゃ〜!?」
軽いパニックに陥り、ブレーキではなくアクセルをベタ踏みしてエンジンをかける
普通ならかからない所をCユニットのサポートで一発でかかり、ウィリーをしながら急発進した
「やゃやゃやゃや!?」
後ろで砂鮫の顎が空を噛む
その勢いで上体を砂上に表せた
愛車を抱えていた【戦車地獄】よりは小さいが、あの時と違って今は一人きり
お尻を追われながら副砲の弾を後ろにバラまく
数発鼻面に当たると鮫は砂中に沈む
「ぁああ〜しまった!」
鮫は完全に姿を隠した
しかし、確実に近くにいる
どこらか飛び出して来ても不思議じゃない
「どこ!?」
エンジンの音だけが車内に響く
離れた所で90戦車とハマーがが停車していた
ボウイが双眼鏡でノエルを見ていた
「お〜ぉ、貧乳ちゃん頑張るね
本当に助けなくていいのか?」
「あれぐらい倒せなけりゃそれだけの奴だ
俺ならあれより大きい奴をバギーと豆鉄砲同然の主砲でで倒した」
「駆け出し同然が立派なもん持ってる僻みか?」
少年が不機嫌に鼻をフンッと鳴らすとボウイはクククと笑いを忍ばせながら双眼鏡に目を戻した
砂鮫は今度はノエル目の前に現れた
「うそぉ〜!?」
シフトレバーをバックに入れる
途中、クラッチとギアのタイミングが合わず高機が大男の悲鳴の様な音を立てた
「落ち着け〜!」
バックに入ると高機は砂鮫に砂を被せて猛然とバックを始めた
砂に埋もれた岩やスクラップを踏むと車体は大きく弾む
「標的目前!これってチャンス?」
が、バタバタ暴れる車に見えない進路
照準を合わせる暇がない

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