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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 65

「標的は夕べ言った通り、【サルモネラ勘当】
勘当とは言っても腐っても鯛。気を抜かないでね
施設は殆ど自動化されてて、職員はコントロール室が襲撃を受けた際にとっとと逃げて全員無事」
「とっととって、迎撃しなかったんですか?」
「命をかけるに似合うほどお給料を貰ってなかったんでしょ?
普通なら町の外にポイ捨てだけど企業だから大量のゴミをそんなことしたらイメージダウンだから奪還にお金を出したっと最初から給料上げとけばこんなことにならなかったでしょうに
で、まずはこのコントロール室を奪還して防衛装置を復帰。そして雑魚を少なくして本命に迫る
ま、教科書どおりね」
そこで苦い顔をする
「問題はあの動くダッチワイフがどう出てくるかね」ノエルは根に持っていた
H/Nが【負け惜しみのノエルさん】とつけられてしまったからだ
(それもこれもあのダッチワイフが私のツェット君に手を出したからよ!!)
ノエルは44マグナムとCOPの中を全てを対マシーン用に鉄鋼弾を詰め替えておいた
別に対メイドだけに限った事ではない、サル共に掌握された警備ロボット相手も想定しているのだ。
念のため、ツェットも中古で購入したモーゼル98kを積み込んでいた。

「サルモネラ一家はカタギ(ハンター以外)には手を出さない…硬派って聞いてますけど…?」
とツェットはノエルに問う。
…カタギには手を出さない…猿人の長、サルモネラ本舗のポリシーだ。モンスターの中では知性派(といっても猿だが)故のプライドらしい。

「…手ぇ出しちゃったから『勘当』なのよ…バナナ欲しさに食糧トラック襲ったんだって…。」
「…えぇ〜…?」
唖然となるツェット。

…そりゃ親分もキレただろう…硬派のモンスターが目先の好物に吊られて規律を乱すようなら、破門ぐらいにはなるか…。

「ど〜りで、危険な割に賞金も安い訳ですね。」
賞金首の額面も、100%そいつの強さに見合ったモノとは限らない。
普通にサルモネラ兄弟と呼ばれる奴が極道、とするならコイツらは愚連隊…戦闘力以前にアウトローとしての格が違うらしい。

「ゴミ処理施設を根城に食糧トラック…しかも味をしめて正規のハンターが護衛に付いてない奴ばかりを襲ってるわ。」

こんな時代の運送屋は命がけだが…金の無い業者は精々、従業員に旧式ライフルと収束手榴弾(お手軽対戦車兵器)を持たせる程度。

「勘当をほっといて…運送屋の護衛で小銭を稼ごうって持ちかけてきた連中もいた位よ?」
仲間探しや情報収集に奔走していた際、そんな輩もゴロゴロいたそうな。
…そんなふざけた輩をノエルが許す筈もない…バイオ医院は、おいなり潰された低レベルなソルジャーで満員だろう。

ガソヘッドに乗り込むツェットは満足気にノエルを見やる。
…あえて危険で…世の為な方を選ぶか…

「さ!出発!!」

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