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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 61

用心棒は男の新たな得物をせせら笑う。
それは刀と呼ぶにはあまりに大雑把でテキトーで…正に屑鉄であった…。

「今度は…ブタ野郎の解体ショーなんて如何かねぇ?」
「その前にぃ…口の減らねぇチキン野郎を挽き肉だぁ!!」

…ずど〜ん!…
「いぃいやぁあっ!」
しゃきぃいん!
…まるでスローモーションかコマ送りかの様な光景を…ツェットは間の当たりにしていた。
気合一閃…徹甲弾が斜めに斬り飛ばされる…足元に転がって来たそれはまるで磨かれたような断面を見せていた…。
「そんな…ナマクラがあぁ!?」

…ずど〜ん!…
二発目も同じく斬り落とされたが、装甲材から削りだしたダンビラは傷が付いた気配もない…強度もさることながら、それ程までに加速された剣技なのか!?(男には〜自分の世界がある〜)

「てぇりゃああっ!!」
ぎゃりぃいん!!
続けて放たれた残りの三発までもが斬り伏せられた…用心棒が弾倉交換を諦め腰のコブラナイフを抜いた頃には…疾風の殺人剣が迫っていた。(例えるなら〜空を駆ける〜一筋の流れ星〜)

「ぶひぃいいっ!?」
「ちぇすとぉおおっ!!」
ざしばし…しゅぴーん!!
(べべ〜ん)

「また…つまらねぇモンを斬っちまった。」
「あぁ…あれぇ?」
…ぴきぱきっ…
用心棒の逆手に構えたナイフの刀身や刺ナックルがポロポロ崩れてゆく…。
続いて迷彩服が弾け、ゴムを切られたパンツが落ちる…(ぱお〜ん)。

「ブレイド流刀殺法48のひとつ…舞津鎮愚…!!」
舞津鎮愚…古来…始皇帝が発案した最大級の刑罰であり、時にはうら若き年頃の女性の全裸をも公衆の面前に晒し『まいっちんぐ』と言わしめた所からその名が付いたという…。

〇明書房…『まいっちんぐマ×子先生実写はイマイチ』より抜粋…。


「サイバー化の余裕があるなら…先にぞーざん手術するんだな…。」
「うぅ…うわぁああん…覚えてろぉおお〜!!」
ズリ下がるぱんつを押さえながら、どすどす地響きを立てて逃走する用心棒…。

男は知った事かと…新たな愛刀を眺めている…。
「フム…切れ味は微妙だが通販とは段違いの剛性…研ぎあげればそれなりに使えそうだ…。」
菊のレリーフ…日本軍戦車のスクラップか。
男はボーゼンとなっているチンピラ共に向き直った…。

「これ以上なん癖付けるなら…この銘刀『菊一文字』がお相手致す…ってねぇ?」

「うるせぇ!呑み代払えっ!!」
「そうだっ!ウチはここらで評判の格安キャバレーだぞっ!?」
「女のコにチップ弾み過ぎてカネが足りないとかほざきやがって!!」
口々に凄い剣幕でまくし立てるチンピラ達。

…そりゃ…怒るよね…てぇか全部この人が悪いんじゃん…

「しょう〜がねぇなぁ…。」
男はバラけた用心棒の服から財布を探り出し、不足金額とやらを数えてチンピラの兄貴分に握らせた。
「て…テメェは鬼かぁ!?」

…無銭飲食に…強盗…犯罪者じゃん…

「あ…兄貴、涙を飲んで良しとしましょうぜ?」

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