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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 5

店を出て高機のヒビ割れサイドミラーで、いささかゴワゴワする真新しいターバンの具合を確かめていると…やたら上機嫌なイゴールの姿が映った。

振り向くと、彼は鼻唄混じりに縛り上げた変態共を引きずりながらラブホ街へ…。

…どうやら彼は…アレだったようで…道理でノエルのポロリにも無反応だった訳だ。

ノエルは泣き叫ぶ変態共をザマミロと笑い転げた後…ズタボロ高機によっかかりながら改造計画を思案する。
うっかり体重をかけると、いっぱいいっぱいなサスが嫌な音を立てて軽くビビる。
「…105mm重いからね…。」
エンジンの馬力と装備重量の兼ね合いはギリギリセーフ…。
多少の火砲なら対応出来る様、旧式高射砲の架台のジャンクをロールバーがわりに組んであるが…軍用車としては軽くて脆い(ボンネット回りなどFRPだ)部類にこのクラスの砲はどうか…。

数字だけの問題ではないのだ。
ブチブチと一人悩む
風に乗って変態達の悲鳴が聞こえたような気がした
「え〜い、下手な考え休むに似たり
だったら今日は明日の為に休んじゃえ!」
レンタル車で高機を牽引したままBARの駐車場に突っ込むと、梅部屋を借りた
買い出しで揃えた物を狭いテーブルの上に広げ、未開封の物は開けて整理する
「ガンパウダー(火薬)、最近値上がりしてきたな。雷管は変わらないのに」
変態退治に使った弾丸の薬夾のリロード(弾頭・火薬・雷管を着けて撃てるようにする)する
持ち運びを目的に作られた器具は使い慣れても火薬をこぼしたり、弾頭が真っ直ぐ入らない時もある
リロードされた弾丸をポーチの弾薬専用ポケットに納めると武器屋で購入した商品のケースを開けて中身を出す
サイコロの4の様に開けられた4つの銃口
ピストルには小さくデリンジャーには大きい
ミニチュアグロックの様な拳銃
アメリカン・デリンジャーCOP(以後COP)を取り出した
「へっへ〜。前から欲しかったんだ〜」
ふんふんと鼻歌を歌いながら357マグナム弾を装填する
「よしっと」
COPをテーブルの端に置くと44マグナムをテーブルの正面に置き、年季の入った銃手入れセットを開くどれもコレも使い込まれていた
「この金ブラシも限界だな…」
愛着のある道具の寿命の近さにノエルの気分が一瞬沈むが取り直し愛銃の分解整備を始めた

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