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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 34

「囮になるのって怖くないんですか?」
ツェットが問いかけると、ノエルはツェットの手を取り自分のシャツの下に突っ込んだ
ツェットのてに伝わるのは湿ったシャツに汗ばむ肌。柔らかな双丘の谷間はドキドキと割れんばかりに叩かれる早鐘のようだ
ドキドキドキ…
「…」
ツェットは鼓動に意識を集中する
ドキドキドキ
「揉んでもいんだよ」
ノエルの声に我に帰って慌てて手を抜くツェットをノエルはケタケタ笑った
『からかわれたと』むくれるツェットの頬にノエルはキスをし
「帰ったらもっといいことしよ」と言い車に乗り込み走り出した
キスをされた頬を鼓動を感じていた手でさするとさらに熱く感じた
夢見心地を砲弾と機銃の爆音が打ち破った
慌てて突三に乗り込むとエンジンをかけた
(偽装網!でもノエルさんは被ったまま走ってる…。でも…ええぃ!)
SEのスイッチを入れ、オリジナルアームで千切れるのも構わずはぎ取る
緩やかな丘からペリスコープで覗ける所まで突三を這い上がらせ、ハッチから身を乗り出して状況を確認する
ノエルが蛇行で走りながら9o機銃弾をばらまき戦車やジープの注意を引く
戦車達も追撃するが互いに走りながらの射撃に決定弾が当たらない
一見テキトーにぶっ放しながら掻き回すノエルがスモークを展開する…。
「ツェットくんっ!『サクラ』からA―3に榴弾っ!」

瓦礫や起伏の多い土地…無砲塔ゆえ車高の低い突三(ツェットは『ガソヘッド』というイカした名前を主張した)には十分な地形効果だ。

「は…はいっ!?」
ツェットは声を裏返しながらCユニットに座標を入力、榴弾装填…。

「今っ!」
ノエルの号令で突三…『ガソヘッド』の短砲身75mmカノンが吠えた…どぉ〜ん…
煙幕の向こうに5〜6台爆発四散するジープ…横転する旧式戦車…。
ノエルはあらかじめ出撃前に…適当な窪地に名前を付け、さらに野良の縄張りを5×5に区切っていた…。

ノエルは横転した旧式戦車…EZ8の下腹に105mm砲の徹甲弾を叩き込みながら、ツェットに次の指示を出す。
「『シラス』に移動っC―3におびき出すわっ!!」
「了解っ!!」

…C―3もう一発…方向修正右に二度っ!…

…了解!…

見事な連携で次々と、スクラップの山を築く…しかし彼は最悪のミスを犯していた…。
…破り棄てられた偽装網…

「ミサイル警報っ!?」
ツェットの悲痛な叫び。
ツェットの働きに関心しながらノエルの腕と足は慌ただしく動く
暴走戦車は追撃しながら射撃してくる
敵の弾がかすめ、緊迫する音を立てまくる
時折追い抜いていく弾がドップラー効果を引っ張り間抜けな音を奏でる
連携するというプログラムが無いのが救いだ
「ツェット君、やるじゃない!
初陣であんな正確な射撃をするなんて…。ひょっとしたら初めての夜で必中(受精)しちゃうかも!なーんて!!」
ノエル達の世界は男女共に受精率が極端に低下していた
回復剤を服用しているとさらに率が下がった

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