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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 3

愛車はボロボロだった
フロント部は車体左側から銃撃を受けていびつな蜂の巣になっていた
穴からエンジンから火を噴いたのだろう黒く煤だらけになっている
左ドアは吹き飛び、右ドアも外れかけていた
敵一機に集中し過ぎてもう一機に撃たれた
実験材料とはいえ、イゴールに見つけられたのは幸運だったとノエルは思った
後部席から着替えを引っ張り出すと路地裏に入り、マントを着たまま着替えを始めた
ボロボロのツナギが足下に落ちる
ノエルは靴とゴーグルとマントだけになる
「お〜お、こんな所で露出プレイか!?」
大げさに驚いたワザとらいし声がかけられる
通りの奥から如何にも「悪です」のチンピラが数人歩いてくる
ノエルは44マグナムを意識する
着替えの為に外して地面に置いてある
身を屈めて拾おうと伸した右手が跳ねる
その腕を短い矢が貫通していた
「うぁ?が…あ〜!」
痛みに膝まづくと男達が飛びかかって組み伏せてきた
「この!離れ…!」
左腕で上にのし掛かる男の顔を殴るが、遠慮なしのパンチを三倍にして返される
マントの前をはだけさせ、今まで強い日差しから守られてきた白い肌が露出させられた
ノエルの貞操観念はガチガチな訳でもない
トレーダーにいた頃の相手は自分の父親ほど年の離れた男だった(それだけ若い人に不足していた)
夫婦になれば浮気は禁止となっている
夫婦以外はオープンなものだ
勃つ者濡れる者皆兄弟姉妹だったかもしれない
むしろノエルは16歳にして来る者拒まずで、キャンプに来た旅人とも交わることもあった
しかし人狩りに遭遇してからはこういう人種を毛嫌いするようになった
「なにこいつ?血だらけじゃん」
ミンチに蘇生される前に飛び散らせた自分の血が体中にへばりついていた
男の無骨な指が固まった血を引っかくとノエルは悪寒に身を震わせる
「返り血か?血を浴びて喜ぶ変態かょ!」
「変なこと言うな!変態はお前等だろ!!」
男達はゲラゲラ笑いノエルの手足を押さえるの
し掛かっていた男はイソイソとズボンを脱ぎ、半立ちペニスを誇張するようにポーズを取ると仲間達がはやし立てる
「やめろ!そんな粗末なモノでできると思ってんの!?」
“粗末なモノ”
この言葉はこの男にかなりのダメージを与えた
「こ・こ・ここここここの!」
男はペニスの先をノエルのアソコに押しつけ、腰を突き出す
ノエルはアソコに力を込めて口を締めると、半立ちのペニスは自分の体を折り曲げるしかできなかった
ノエルはそんな男を鼻で笑う
男は目を血走らせるとノエルの首に手をかけた
「おい!落ち着けよ!!」
「うるせぇ!このアマぁぶっ殺しゃちやるぁ!!!」
「俺達まだやってねえだろ!」
「うるしゃあが!」
暴走してノエルを絞め殺そうとする半立ち男を他の男達が引き剥がす
ノエルは首を押さえて激しくせき込んだ
「あら、粗末なモノがこんな時にいきり立ってるわよ?本当に変態なのね」

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