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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 2

真新しいオートマップ画面の殆どは真っ黒で、真ん中に申し訳程度に表示されていた
「廃墟の自販機でいいから見つけないと…」
パパパパパパン!
六発一掃射の音と共に、ボンネットの走行タイルを数枚吹き飛ばした
「どこ!?」
2発の曳光弾が飛んできた方向を見ると二台の装輪装甲車の機銃口がこちらに向いていた
「やば!」
言うより早くシフトレバーを動かしせわしなくハンドルとペダルを操作し二台の敵に照準を定めて主砲を打ち込む
ギョン
金属が激しく擦れる耳障りな音が響く
敵の装甲は堅く、48ミリ砲ではダメージを与えられない
「てぇ〜ぃ!?」
貴重な砲弾を弾き返され素っ頓狂な声を上げながら次の操作に取りかかり、ATMが飛び出す
綱線をチラリチラリと煌めかせながら敵の一機に突き刺さり爆発する
一機が活動を停止させたのを確認した
「っしゃ!…」
小さくガッツを入れると視界に散らばるガラス片と山吹色の光線が飛んでいく
飛んでいく方向と反対側の体の側面に火傷ではすまない様な熱さをいくつも覚えると視界が暗くなっていった
体中の産毛を含める毛が逆立つのを感じる
何度も何度も逆立つ
―蘇れ…この…でぇ〜!―
バビばババブび…!
「ぅ゛い゛あ゛ぃ゛や゛あ゛!?」
爆発したように全身に針が刺さり全身から針が吹き出すような痛みに目を覚ます
ノエルは薄暗い部屋の台の上に寝かされていた
「おお、成功してしまったぞ!?」
すぐそばに禿げたプードルのような老人と紫色した大男が立っていた
「儂の名はDr.ミンチじゃ。死体を蘇らせる研究をしとる〜中略〜もし死体を見つけたら連れてくるが良い!」
ノエルは生き返られてくれたお礼を言うと台を降りようとした
そのとき、デニムつなぎの胸元が裂けていて、左乳房が覗いているな気付いた
「ィヤ〜!」
思わずDr.ミンチを殴り飛ばしてしまった
ミンチが言うには、紫色の大男、助手のイゴールが連れてきた時にはこの状態だった
よく見ればツナギとターバンのあちこちが破れ血塗れになっている
イゴールは高機動車はボロボロになってたと教えてくれた
BSコントローラから帰還装置で呼び寄せようとしたが、シャーシーからエンジンまでやられて自走不能と表示された
着替えは高機動車の中
無事だったマントに身を包み外に出ると気分は露出プレイ
戦車レンタルで足が速くドッグシステムを積んだ車を借りると町から飛び出した
BSコントローラを頼りにポッカリ離れた町からキャンプと愛車が繋がって表示されている地点を目指し爆走する
武器は一切いじらない
進路に立ちふさがるモンスターは巧みに避け、追ってくるモンスターは振り払うか無視する
途中、砂から茶色いヒレが飛び出しているが構ってられない
愛車にたどり着くと牽引器具を慌ただしく着け、来た道を見る
無視していたモンスターの群と背鰭(せびれ)が迫ってきた
レンタル車に飛び込むとドッグシステムを機動させて町に帰還した
「うひぃ〜」
溜息をつくとシートに溶けるように崩れた

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