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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 143

ま、なるようにしかならない。いざとなったらツェット君は国に帰らせるってことで。
ノエルはそう結ぶと銃の手入れをして眠りに着いた。
カトールを忘れずに炊いたので良い眠り…
(あんあんああ〜ん!)
(こうか!?こうなんか〜!?)
蚊より激し雑音に悩まされながらうたたねを繰り返した。
翌朝。
一回のBraのモーニングを食べにはツェットは降りてこなかった。
その変わり、ツヤツヤした顔のメイニーと傷だらけながらもすっきりしたブレードは微笑ましい家族の様にモーニングを頬張っていた。
メイニーの首にはうっすらと痣があるがノエルはあえて聞かないでいた。
荒野をノエルの高機動車・ブレードのバイク『刀』・メイニーのトレーラー。そしてメイニーにコントロールされるツェットの突撃戦車が追随した。
「ねえ!ノエル」
無線からメイニーがノエルに停車を促し、ノエル一行は岩陰に停車した。
「近くに金属探知機が大きな鉄の塊を探知したの」
「くず鉄?」
「データを見る限り戦車より大きいな」
ブレードがゴーグルに転送されたデータを確認しながら答えた。
ノエル達はその反応のある方へと向かった。
「ここみたい」
メイニーが示した場所は岩塊の山だった。
「中に建物でもあるのかな?お宝だったりして!」
ノエルは高機動車から降りると岩山の周りを歩き出した。
「そこ、なんか反応が砂や石と違うのがあるぞ」
ブレードが指したところをノエルが調べる。
そこには砂漠迷彩のシートが砂の下から顔をのぞかせていた。
ノエルはそのシートを引っ張りあげる。
とてつもなく大きい迷彩シートだ。
どんどん捲って行くとそれは岩山のしたから巨大な金属塊が姿を現した。
「ねえ…メイニー。これって」
「うん。照会したけど賞金首の『ソックスザウルス』」
その巨大な金属塊は巨大な肉食恐竜の形をしていた。
大地を踏みにじるであろう巨大な足は、脛の高さまで白く塗られていた。
だが、その巨大な金属塊は動く様子はなかった。
「生体反応も動体反応もなし。どうやら有人型で持ち主はお出かけ中の様だ」
ブレードがセンサーを使って調べたらしい。
「で、出入り口は当然鍵が掛かってるのね」
ハッチらしい所は数箇所発見したが、どれも硬く閉ざしていた。

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