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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 139

ばごん!
シュォワ…!
がきょん!
ジャネットの右腕が吹き飛んだ。

「ちぃい!反れた!」

センサーの警告もなく飛んできた砲弾が飛んできた方向を受けたダメージから算出してそちらに目(センサー)を向ける。
岩と丘の影から消えかける硝煙と砲塔が見えた。
ノエルの改造高機動車の105o砲である。
ノエルはジャネットのセンサーに悟られないようにCユニットを休止状態にさせるとコードをソケットから引っこ抜き手動ハンドルと原始的な目視による照準合わせでジャネットを襲撃した。
範囲を広げて攻撃できる榴弾を使おうと考えていたが、目標の手前で爆発させる時限信管で気付かれかねないと思い、一撃必殺の心がけで鉄鋼弾を選んだ。
だが、狙いは僅かにそれて右腕の身を吹き飛ばした。
Cユニットをつなげ直すと復帰させて再装填と、S−Eセットする。
「タップダンサーでも積んでおけばよかった!」
現在装備されているS−EはATM(対戦車有線誘導弾)
ロックオンすればおそらくジャネットのセンサーが反応するだろう。
だが、かわされるかもしれないが倒すことに専念しなければならない。
迷う間もなく目測で判断して発射スイッチを押す。
ドシュウ!と固形燃料が燃焼してミサイルが無照準で飛び出すがあっさりかわされる。
「んなことはわかってる!」
飛んだ方向に副砲の機銃で偏差射撃を行う。
弾丸が数発メイド服をかすめたがダメージを与えることなくジャネットが距離を詰める。
20メートルを切る。
ジャネットなら一跳躍で間合いを詰められるであろう。
(やられる!?)
思わず目を閉じそうになる目を何とか細目に留める。
シャァ!
視界が蒼い光で包まれる。
光は窓から車内を照らした。
そして砂が焼ける匂いが辺りに立ち込める。
「これは…!」
衛星レーザー攻撃。
誰が要請したか分からない。が、チャンス!
と言っても下手に動けないので副砲を盲目撃ちするしかなかった。
ずずずずずず…。
光が止んで砂埃が引くと、そこには倒れた貫艦刀と上半身と下半身が離れたジャネットが倒れていた。
貫艦刀が刺さっていた根本の辺りには無数の弾痕があった。
憶測だが、ノエルの撃った弾は貫艦刀の周りに放たれ、地面がもろくなり、倒れ、偶然レーザーを回避していたジャネットに押し切り台の刃のように襲いかかったのだろう。
片腕で地面を這いずるジャネットに銃口を向けて近づく。
エプロンのポケットから離れているとはいえ油断はできない。

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