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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 138

チャンスとばかりにブレードは間合いを詰めて一閃させる。
ジャネットはひらりと身を翻し岩陰に隠れる。
ブレードの刀は岩をも切り払うが、その分ジャネットには届かない。
足場が悪く、大きくさらに身を隠せる障害物が多い。
ジャネットは既に詰まった弾を排莢させ、戦闘態勢を取り戻した。
「く!メニィー。何かいいもの無いか?」
通信を回復させる。
「一方的に切ってまた一方的に。私って都合のいい女なのね。」
「言ってる場合か?」
ぼしゅぅ!
と、トレーラーの方からロケットが発射するような音が聞こえ、その音が迫ってくる。
射出されたコンテナが空中で分解すると中から刀が出てくる。
飛来する刀にブレードはセンサーを合わせる。
「な?」
刀の飛来点にいたジャネットは後方にジャンプして避ける。
ずどぉぉん!
「何なんだこれは!?」
「『貫艦刀』よ。それで岩ごと貫いちゃえ!」
ブレードは自分のセンサーを疑った。
なぜなら地面に突き立った刀は5メートルのあろうかとてつもなく長い刀だったからだ。
「どこにこんな物積んでいたんだ?」
「射出するときに組み立てたの。」
「そもそも柄に手が届かないぞ!」
「気合と根性と勇気で何とかして。」
「その前に撃たれるって。」
既に弾倉を2回交換され、新たな弾倉を装着したジャネットが迫ってきた。
ジャネットが直線的に距離を詰めてくるのを岩陰に隠れて近づくのを待つ。
岩陰から現れると案の定ジャネットの銃口はブレードに向けられている。
パパパッ!
ぎききゃん!
3連射がブレードの刀で火花を放ちながら弾かれる。
間合いを詰めて火線から外れる。
ブン!弾があたらないとわかるとジャネットは上段蹴りを放つがブレードは上体を反らしてかわす。
「見えた!」
体勢を直して刀を構えなおすブレード。
「今日の君の下着は黒のレース付きTバック!」
おいおい。
ズゴゴゴ…。
P90を左手に持ち替えるとポケットから新しい銃を引っ張り出す。
一見、ファマス(フランス産アサルトライフル)を円筒形にしたようなデザインの銃。
しかしそれはパンコア ジャックハンマー。
フルオートショットガンだった。
ドゴパ!ドゴパ!ドゴパ!
12番ゲージの直径18ミリの鉛玉がブレードめがけて水平に降りかかる。
ブレードは形振り構わず岩陰から岩陰へと逃げる。
ざり・ざり・ざり。と足音を消さずに逃げたブレードの後を追うジャネット。
その時。

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