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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 137

ブレードの口ぶりこそふざけているものの、伊達や酔狂で敵う相手では無い故…通信を切ったのだ。
『並のソルジャーなら、銃身どころかネジ単位までコマ切れにしてやるのに…鉈の重さと剃刀の鋭さに加えて居合いの加速まで相殺しやがった…恋愛の方が完全にブチ壊れた分、戦闘プログラムに筋金入れやがったか…。』

未だ遊び半分なノリのメイニーはコイツが『ちょっと上等なアンドロイド』程度にしか踏んでいないのだ。

ブレードが右ひじを高く上げ、切っ先を下にする形で構える。
他の剣術者は知らないが、ブレードには大上段とは違う頭部狙いの構えで、同時に防御の構えでもある。
手と握る柄で自分の上体を守り、突きに似た斬り払いで相手の頭部を叩く。
腰を落としてジリジリとジャネットとの間合いを詰める。
ジャネットは構えも取らずにエプロンのポケットに50口径を押し込む。その右手を抜くとP90が握られていて、銃口がブレードに向けられる。
「ぬあ!?」
パパパ!パパパ!パパパ!
叫ぶが早いかブレードは右斜め前に飛んで銃撃を避けた。
ぞわりっ
三連発射撃の参掃射を跳躍で交わすとさらに身を宙に躍らせて体を捻る。
ぱぱぱっ!
ブレードの感覚器では銃口やセンサーの類が向いていれば感知できる。
しかし、今の悪寒は?
機械が殺気を発している!?
相手が機械のはずなのに生身を相手いしているような錯覚に陥る。
「可愛い顔して気色悪いな。」
なまじ目が見えない分、積み上げてきた経験による気配で分別して見えない敵を切ってきたせいで、今までに無い気配に戸惑うブレード。
強いて言うならスプラッターホラー映画で動くはずの無い人形が物理法則を超えた動きをして襲ってくるのを目の当たりにした気分だろう。
「だが、生き延びるために斬ることに躊躇いはない。」
さらに踏み込みジャネットの懐を目指す。
パパパッパパパッ!
三掃射で凪ぐように立て続けに撃たれる。
それを飛び越え、掻い潜り肉薄する。
「ぢぇい!」
ブレードの攻撃
気合一閃!
ジャネットは回避した。
「ちぇあ!」
ジャネットは回避した。
「けりゃぁ!!」
ジャネットは回避した。
ジャネットの攻撃
パパパ!パパっ!
ブレードは回避した。
ジャネットの銃はジャム(弾詰まり)を起こした。

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