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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 136

通常周波帯ラジオのノイズに「え〜」という信号が混じる。
「え〜じゃない。早くしないと盗撮ビデオがスナッフビデオになっちまうぞ」
メイニーは「ちぇっ」と呟くとコンソールのスイッチをいくつか弾いた。
ぼぽぽん
コンテナ車から3つの缶が射出された。
大きさは500ml缶位。
それは途中から煙を吹き出し放物線を画きながらジャネットに近づき、頭上に到達する前に爆散。大量の白煙を降り注ぎで視界を遮った。
「チャフ・スモーク展開確認。隠密から通常モードに復帰」
コンテナ車のエンジンに火が入り、車内のエアコンが立ち込める蒸した空気を循環し始めた。
「ふ〜。生き返る〜」
エアコンの乾いた冷たい空気にメイニーは汗ばんだ下着姿をはためかせる。
ジャネットの視界は白煙とノイズに包まれていた。
ブレードの目論見通りジャネットはエラーから立ち直った。
しかしエラーが長すぎ飛来してくる煙幕弾にすら気付かず完全に立ち遅れた。
ねっとりと絡み付くような油を含んだ煙にはレーダー類攪乱因子が含まれてジャネットの索敵を妨害していた。 
普段なら煙幕筒などが飛来すれば瞬時に着弾地を算出し、同時に発射地点を割り出し必要に応じて迎撃、報復攻撃を行っていた。
今回の事態は全くの想定外であった。
《パターン・エラー》
ジャネットが体勢を取ろうとすると戒めから解放されたツェットが岩肌に転がる。
そのツェットに銃口を向けた。
ギュイン!
隠れていたブレードが飛び出し刀を一閃させてツェットとジャネットの間に飛び込んだ。
ブレードの一閃は銃を狙っていたが、ジャネットは切り落とされそうになった銃身で刀を受け流した。
「私達の情事を覗いていたのですか。下衆な趣味をお持ちのようで」
「暴走した自立オナホールに犯される少年を見て興奮するほど腐ってはいないつもりだが?」
『それって私のことを伝説のフジョシっていいたいのかしら?』
ブレードは無言でメイニーとの通信をOFFにした。
それだけではメイニー側からの強制遠隔操作でONに戻される可能性もあるので、通信機とサングラス内蔵インカムを繋ぐプラグも抜いた。
「さて、逃げるなら見逃すが戦うなら本気だぞ?
アンタの色ボケ暴走したAIで俺と渡り合えるならカモーン」

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