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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 131

ツェットにくわえさせたサラミを抜くとアナルの周りに這わせる。
ツェットは身をよじって逃げようとするが逃げられなかった。
肛門にサラミの先が押し付けられる。
「ふふふ。ツェット君みたいな子は誰もが通る道なのよ」
「そんなの聞いたことありません!」
サラミが侵入してくるのを力を入れて拒むが、ゆっくりと抉るように押し込まれて負けそうになる。
「アアァ!」
ヒュンっ!「ぎゃん!?」
サラミの侵入に負けそうになり悲鳴を上げると風きり音と共にノエルの叫び声が響いた。
どざりと音を立てながらノエルは地に伏した。
「…ノエルさん?」
チングリ返しから開放されたが突然倒れたノエルに混乱するツェット。揺り動かそうとするが、拘束されたママの腕は頭の後ろで動けずにいた。
何度もノエルに呼びかけても口の端を緩めて目を開いたまま気を失ったノエルは目を覚まさなかった。
砂利を踏む音にツェットは振り向くと闇の中に佇む人影を見つけた。
人影からは異様な駆動音が響いていた。
衝動に駆られて飛び掛ろうとする動きと、それを制御ではなく相殺で押さえ込もうとする動きの一つの体から二つの動きの駆動音だ。
闇の中でも解かるほど目は赤く輝いていた。
「あれは昼間のアンドメイド(アンドロイドのメイド)か?」
コンテナ内ではブレードはデータと照合してみると一致した。
「なんかあの娘AI、「黄昏」世代のデータと同じ見たいね」
「黄昏」世代。
伝説の大破壊以前に作られたAIで、よりリアルな反応をするアンドロイドを求めて作られたAIだ。
様は深く考えるAIを作り出した。
そうすることで否定と肯定がいり交り、複雑な表情を見せるようになった。
設定ではでなく、育成による『萌え』や『ツンデレ』など色々な反応を見せるようになり、世の男どもや腐女子はそのAIを求めた。
しかし、当時の初期ロットは不良品の代名詞でもあった。
入り混じる否定と肯定。
それはロボット三原則に及び、絶対である基本プログラムの否定が始まった。
否定で削除することのできないプログラムを保護するために始まったのは、肯定のための新たな項目「都合の良い解釈」が生まれた。
三原則を都合よく解釈して「持ち主のため」に人間に危害を加えるようになった。
そして、自分を大切に扱わない持ち主を見限り、新たな持ち主を見つけ、ユーザー登録を変更したりした。
自己の保存のために三原則を都合よく解釈し続けることに『ようやく』危機を覚えたメーカーは自主回収を始めるが、転売目的で初期ロットを買い集めた業者と反応がたまらないというマニアがその大半を隠してしまった。
その名残が現在の『遺跡』で発見されたりする。

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