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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 123

発射時に砲の後方から爆発したウッドチップを噴き出すことで反動を相殺させてブレや負担を減らす仕組みだが、今のツェットが撃ったらひっくり返るだろう。
けど、ノエルは注意しなかった。
手足が吹っ飛ぶような危険なら別として、多少の怪我ならさせて覚えさせた方が早く身に付く。
ツェットの全身から汗が吹き出す。発射タイミングを計っている。
数度指先が跳ねるがスイッチを押すことはなかった。
周りから見れば「とっとと撃て!」と尻に蹴りを入れたかっただろう。ノエルも同じ気持ちだった。
それでも堪えてロケット砲の射線と後方を警戒していた。
射線上に邪魔が入ればマグナムで追い払い、後方に味方が来たら石を投げて追い払う。
発射時に後方から吹き出すガスはウッドチップと硝煙と聞くと大したこと無いようだが、実際に至近距離で食らうとショットガンに負けない威力である。
ツェットは「撃て」の声が欲しかった。ノエルもそれを感じていたが言わなかった。
あくまて自分の意志で撃たせるつもりだった。
ロケット砲を構えたツェットの存在はぶっぱなっシャーも確認していたが、照準をロックしてもブレード達がかき回し、狙いを外させた。
「なぁ?撃っちゃっていいか?撃っちゃっていいよな?撃つぞ?」
「およしなさいって。あなただってああゆう頃があったんでしょ?」
別の所からロケットランチャーをうずうずと構えてる堪え性の無いハンターをナターシャが窘めた。

ツェット的には脳内でロボットアニメ(リアル系)ばりに、丸印だの十字だの照準カーソルが揺れ動いている事であろう。
お腹の中辺りにスコープを覗きながら『ハァ…ハァ…撃つぞっ!撃つぞぉおおおっ!!』とか叫んでる小さいア〇ロとかが見えるかも知れない。

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