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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 122

ぶっぱなっシャーのコンテナの側面が解放されミサイルの推進剤が添加される。
岩間から上体を乗りだし、安全装置兼照準機を覗き、照星が的に重なる前に発射装置を握り込む。
「あああ!」
真後ろから座薬よろしくお尻狙ったノエルロケット弾は焦り過ぎたせいで左にズレる。
「もったいな…!」
が、それを信管を調整し直した短距離ミサイルの爆発が飲み込む。
破壊力に貫通性を高めるために爆破エネルギーを収束させ指向性を持った熱エネルギーと破片がロケット弾の爆発にかき回され全方位に散らばる。
それは開いたままのコンテナにも飛び込む。
炎を帯びた鉄片がミサイルコンテナとミサイルそのものに突き刺さる。
程なく暴発。連鎖。エンジンを巻き込み爆発炎上。
「…くもないか…な?」
岩間に潜り込み弾頭のなくなったロケット砲を抱きしめながら爆風から隠れるノエルに無数の破片が降りかかる。
大概はダーバンが防いでくれるが、流石にタイヤ片は首がイカレるかと思った。
「丸やホイールでなくて助かったは…さ、ツェット君。次行くわよ!」

「うわ…。」
戦場の熱に浮かされたツェットの目に映る光景。
ぶっぱなっシャーの周りを固めていた…というより陰に隠れていただけの信者達は車輌ごと吹き飛ばされるか、ミサイルの水平発射に巻き込まれてゆく。
ブレードら白兵型ソルジャー達はスナイパーを気取っていた奴らを片っ端からナマス切りにして回り、同時にぶっぱなっシャーの対人センサーにワザと捕まりパンツァーファウストの射程に誘い出す…。
「来たよっ!ツェットくんっ!!」
正直ノエルが撃った方が確実なのだが、経験を積ませねば。
岩陰から上体を曝してロケット砲を構えるツェット。
その構えは昔々のガ○プラにバズーカを持たせたようにガチガチだ。
発射装置にかけられた四本は敬礼するようにピンと揃えてのびきり、添える左手もただ触っている程度だった

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