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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 121

しゅぼっと筒から何かが抜かれるような破裂音。
ノエルが横目で確認すると女ハンターが自分が撃った弾の行方を見送っていた。
「バ…!」
パパパン・パパパン・パパパン
『バカ!逃げろ』とノエルは叫ぼうとしたが、女ハンターは信者達の三発連射ライフル弾を受けてその場に倒れる。
ロケット弾やバズーカは発射後に硝煙が大量に発生する。
撃ったらその場からすぐに離脱しないと簡単に見つかってしまう。
自分の弾が相手に当たったかは非常に重要だが、それより自分が生き延びることを常に念頭に置いておかなければならない。
「メディック!メディッ〜ック!?」
手近にいた他のハンターが被弾した女ハンターを後方に引きずって行く…。
瓦礫に陣取った生き残り、幹部クラスの信者達がスコープ越しにその様子にほくそ笑んだ。
ロマンのない狙撃兵の手口については語るまでもなかろう。
「ククク…痛いか?痛いのは生きてる証し…」
ずん…ばきびちゃ
スコープを通した視界が肉眼のそれに代わる。
重合金ハンマーに潰され、機関部あたりから破壊されたライフル前半分…一緒に千切られた左腕が絡み付いていた。
「痛ぁあああいっ!?」
無事な右手に残ったライフルの後ろ半分を放り出し、ささくれた左腕の断面を押さえながら転げ回る。
「おい…もちっと静かに頼むぜ?」
一刀のもと…ケレン味もなく別の狙撃手の首を撥ねていたブレードが、ハンマーの肥満ソルジャーをたしなめた。
信者スナイパー達はブレードを始めとした白兵タイプのソルジャー、あるいはサプレッサー付きの拳銃使いに制圧されていった。
格闘チューンの05型が複合センサーの瞳から、不可視光線で現状報告の信号を後方に送った…。
その間も死に損なった奴がやたら喚き散らすお陰で…機銃に切り替え前進してきた一台のぶっぱなっシャーが銃撃を加えてきた。
「おい…とどめ!」
移動を始めるブレードがせっつくと、肥満ソルジャーは思い出した様にハンマーを振りかぶる。
「ヒィ!?」
「悪いな?今度は痛くないと思う。」
ぐちゃ
幾つかの痛みと命の因果が絶たれたその場から、音も無く闇へ溶け込むソルジャー達。
まだ体温を残した物言わぬ骸達をぶっぱなっシャーのセンサーが捉え、機銃掃射で骸から肉片に昇格させた。
救護する対象を撃ち、ぶっぱなっシャーの安物人工知能に同士討ちのエラーが走る。
しかし、エラーはエラー。すでに対象死亡していた。それ以上行動をしなければ良いと判断する。
救護の続行は不要と割り切り次の行動を検索する。
接近する動体反応を後方に感知。識別なし。敵と判断。迎撃開始。
短距離ミサイル…。ロック不能。
機銃…。要車体の回頭。
ミサイルの信官を操作。発射後に起爆をセット。
エラー1。自滅の危険大。
エラー2。敵弾の被弾の危険大。
エラー1、強制解除。迎撃開始。

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