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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 120

ノエルは彼が…ジャネットの事はふっ切れたのだろうか?等と余計な心配と共に、見ず知らずのアンドロイドに必要以上の疑惑を抱いてしまった自分に歯噛みしていた。
「ノエルさんっ!?」
思い悩むノエルの眼前に、ゲルマン系の蒼い瞳がギラギラと輝いていた…こういう所はヤッパ男の子なんだな…とアンモニア以外の液体で下半身を濡らすノエル…。
「コレ…使い方わかりません…。」
かくーん!
拳銃やライフル程度なら兎も角まぁそんなモンだろう、幾ら腕力があるとは言えメカニック修行による物…彼は直したり作ったりが専門なのだ…。
ノエルは手短にどのレバーを操作すれば云々説明した…幸い操作の簡単なWW2仕様の再生産だ。
射程は100mそこそこの安物だが…助っ人さんが十分な本数と電波妨害を用意してくれたお陰でミリタリーバランスは大きく此方に傾いた(こうしたローテクとハイテクの混在は近未来モノの定番と言えよう)。
最低限の教育を施したノエルは、ツェットと共に戦車猟兵っぽいフォーメーションに加わり照準器を兼ねた安全レバーを起こした。
ブレードやハンマーのデブ、格闘型05その他…白兵担当の面子は接近戦の為アンブッシュする。
「ECMに旧式バズーカかぃ?昔BSでやってた『ダンガム』みてぇだな!?」
ハンドシグナルで味方の配置を確認しながらボヤく、軍曹ドノのインカムにノイズが入り始めた…今まで猛威を奮っていたぶっぱなっシャー達のミサイルは沈黙、仮に発射するも明後日の方角に飛んで行く。
全員が射程内の配置に付いた報告を受けた黒騎士が叫ぶ。
「総員対戦車戦闘!各個撃破!!」

100m。それはあくまで有効射程でそれ以上接近しなくてはならない。
100m。簡単に想像するなら学校のプールの二倍の長さを考えればいい。
結構な距離があると思えるが、実際にそこまで近づくのは勇気がいる。
ECMで無効化されているとしても握り拳より大きい金属の塊が跳んでくるのは脅威である。
自滅覚悟でミサイルの爆破タイミングを射撃直後に調整されたら100m内に居る射手はまず無事では居られないだろう。
敵はぶっぱなっシャーだけでない。気をつけないと横から信者などから機銃の掃射を受ける可能性もある。
それでもノエル達は遮蔽物を利用して確実に当てられる距離まで詰めて行った。

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