PiPi's World 投稿小説

METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 116
 118
の最後へ

METAL・MAX―新たな軌跡― 118

オフィスも『多少の誤射にとやかく言う』事はない...そしてノエルにも『そう見せかける』だけの自信はあった。
...がちっちきっ...
使い慣れた.44マグナム...マグナムの代名詞S&W-M29の撃鉄は何時も以上に軽く感じられた。
防弾皮膚にチタン骨格もマグナムの徹甲弾には耐えられまい、或いは仮に貫通出来なくとも機能不全でミサイルの爆発にでも巻き込まれてくれれば...。
「うわぁあっ?助けてぇっ!抜いてぇっ!?」
「へ?馬鹿ぁっ!こっち来んなぁっ!?」
ノエルの射線を横切るバカ一匹...ミサイル三枚卸しに失敗したブレードであった。
このハードボイルドな場面でコイツ…。
斬って三人、突いて七人、フツーの日本刀の切味はそんなモンだと言われている。
いくらフィクションでもミサイル相手ならそんなモンだろう。
調子に乗りすぎて切味の鈍った刀にミサイルを…よりによって弾頭部を食い込ませながら、ヨタヨタと右往左往するブレード…。
「重いぃいい…?」
ブレードの刀に刺さったミサイル弾頭はヤバ目なスパークを起こしながらノエルに迫る…。
「あぇえええっ!?」
とりあえずコイツから『誤射』しとく?
なんかもう…確かに腕は立つけど『おっちょこちょいのオリンピック』があったなら確実に金メダリストなソルジャーであった。
『このバカ撃っちゃっていい!?』
『撃っちゃえ撃っちゃえ!!』
…なムードで、黒騎士の奥様ナターシャに至ってはシュマイザー短機関銃をハイドラショックの弾倉に換えている始末だ。
「爆発物処理モードに移行します。」
そこへ響くは救いの女神か?アンドロイドの電子音声…先程の対戦車型がホフク前進で這いずり、ブレードが落っことしかけてる弾頭の解体を始めた。
「た、助かった…
危うくアフロになってしまうかと…」
顎を伝う冷や汗を拭いながら無駄に格好良く刀を投げ捨てるブレード。剣士の癖に刀を大事にしない奴だ。
『はぁい、ブレード。やっぱり安物の刀じゃダメだったみたいね?
新しい刀はいるのかしら?』
急にブレードの耳に可愛らしい少女の声が響く。
どうやら、サングラスに仕込んだ通信機から発せられているようだ。
「Thank you。メイニー。礼と言っちゃ何だが後ろの穴を開発してやる!」
ガスッ!

ブレードの軽口に突っ込みを入れる様に杖の様な物がブレードの側頭部に激突する。
後方に待機してるトレーラーから射出された新品の仕込み刀だ。

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す