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METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

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METAL・MAX―新たな軌跡― 114

ブレイドは箱から煙草を二本抜くとフィルターを千切り、それぞれを耳に詰めた
「誰か吸うか?」
フィルターの無いラッキーストライク・ルージュをみんなに差し出すと一同は首を横に振る
ブレイドはしばらく考えて煙草を口の中に放り込む
「ぐは〜ぁ!噛み煙草にはならないが良い気付けだ」
いや、体壊すぞ…
ひーひー言いながら煙草の箱をノエルの胸ポケットに戻そうとすると寸前でノエルが引ったくった
宙で行き場を失うブレイドの手は一瞬迷ってノエルの平たい胸を鷲掴んだ
ゴシャア! 
平手打ちとは反対の頬に鉄拳が入る
「う〜ん、パンチとは予想外。左右のバランスを整えられなかったな」
「均等がとれるまで往復してあげましょうか!?」
「いや、それより伝説のトリオ漫才『バンバラトリオ』風にピシャリといくのもいいわね」
ナターシャが指をバキバキと鳴らす
「では行くとしましょうか?お嬢さん」
ブレイドはそそくさと腰を浮かせるとアンドロイドを促した
ブレイドの前を進むアンドロイド
人の前を移動することで同行者をガードするプログラムがあるようだ
「あのお尻に手を出すのに二千」
「賭けにならんな」

ブレイドは突入に備えて、救出対象の位置を再確認をすると音響センサーを待機モードにする
脳内の擬似的視界は暗転しアンドロイドの気配を探り後に続いた
その先に無数の気配
ナターシャ達が頃合いを見計らい音響弾を投げ込んだ
二人は突入して崖にへばりついている狙撃兵を潰す
ブレイドはそのまま拠点中央に飛び込み待機人員を切り捨てる
アンドロイドは子供の武器を取り上げつつ護衛をする
立ち直りだした敵の銃口が二人に向くと音響弾の第二波が撃たれる
「耳栓詰めていても辛いな」
震える大気に全身が圧迫され、鼻水を吹き出しそうになっていた
音響センサーを復帰させて自分の現在地を確認させる
アンドロイドは音響センサーを復帰させ、視覚センサーを低下させると同時にブレイドの方に飛び出した
それを確認したブレイドはアンドロイドがいた場所に向かって駆け出す
それぞれ土産を置いて
二人の姿が交差する。銃弾の雨を浴びせる絶好な瞬間
バパパッ!
「ぐぁわ!?」
二人の姿を照準越しに追っていた信者達はまともに置き土産の閃光を視界に入れた
ブレイドは洗脳された人質を集まるポイントに到達すると目を押さえてのた打つ子供の頭を押さえつけて地に伏せさせる
アンドロイドは突然の事態にどう動いていいのか戸惑う信者に容赦なく拳を叩き込む
全力で放てば人体など容易く貫くアンドロイドの鉄拳
いちいち貫いていたら動きの無駄なので力をセーブしているが、それでも人間の体に突き立った

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