PiPi's World 投稿小説

METAL・MAX―新たな軌跡―
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 99
 101
の最後へ

METAL・MAX―新たな軌跡― 101

フィルターまで焦げたそれを揉み消し…オイルライターで二本目を点け、深く吸い込む。

理不尽な大人と言えば今回の人狩りにしたってそうだ…性奴隷にするのか兵隊にするのか知らないが…カルトやテロリストは『正義の旗の元』なら何でもアリだ。

…明確な法が崩壊したこの時代でも一応のルールはある。
山賊、ギャングなんかは自らを『悪』と認めた上で、色々と非常に分かりやすい悪事を働いてくれるのだが…。

カルトやテロは世に馴染めず、自分らなりのワガママでオリジナルな基準で動く。
さも英雄的な行為かの様に。

BSコントローラーの賞金首欄を巡らせると出てくる出てくる、自分の正義で街を牛耳る賞金首
彼らは自分が賞金首になったのは妬みからだと言い張るが、実際には街の人達からのSOS以外の何者でもない
俺の力でお前らを守ってやる。だからお前らは俺に尽くすんだ
こんなことを本気で思ってる馬鹿がいる
実際に見たこともある。
トレーダーの移動中に訪れた街だった
威張り腐った緑色の軍服を着た兵士がのさばり、街の人を迫害していた
トレーダーを見るや、組織に入ることを強要し、断ると銃砲を突きつけ街の外に追い出された
後から聞いた話だと、このとき他のトレーダーが抵抗して拘束されたらしい
後はお決まりの男は拷問、女は尋問をされたらしい
その後の消息は分からない
ただ、この街では見世物小屋ならぬ、見世物邸が名物で、各闇の界の著名人が頻繁に訪れるらしい
「メロンベリー部隊…」私が強くなっても残ってるなら壊滅させてやる
戦車に混じった行軍で鉄や油の臭いに慣れたはずの鼻が濃くなってきたのを嗅ぎつけ、目的地に近づいたこと告げる
「さて、忙しくなるぞ」
ノエルはブーツの爪先で煙草をもみ消すと、コントロールシステムをフルオートからセミオートに切り替えてハンドルを握った
目的地に敵精力がいないとは言い切れない
万が一の襲撃に対し、任意で操縦できるように備えた
ツェットも切り替えたらしく、なれないセミオートに数秒間ふらついた運転に周りの戦車が車間距離をとった
ガソヘッドの上に便乗していたアンドロイド達も危険を感じたのか他の戦車の上に飛び移る
ようやくまっすぐ走るようになり、周りの戦車が隊列を戻したが、アンドロイド達は戻らなかった
黒騎士と戦車が数両、隊列から離れる
彼らは人間狩りがおそらく通るであろう地域に乾燥ボム亀を仕掛けに行った
青ボムガメの干物は地雷になる
生きたまま日干しにした亀は軽くて携帯性に富んでいるが恨みがましい顔をしている
廃墟のダシガラ旧工場地区に入るとハンター達は前もって指示されている方向を警戒できるポジションを探しに散っていった
有線通信機のコードを隠蔽しながら引っ張り黒騎士の奥さんに自分達の潜伏場所を地図に記すと警戒に戻っていった
空を見渡すと、聳え立つ煙突などにアンドロイドが周囲を見下ろしていた

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す