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特別慰安隊
官能リレー小説 - 戦争

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特別慰安隊 1

 一週間で終わると言われたアルフィア共和国とベルタ連邦の戦争は、もう一年以上も続いていた。日々、死と隣合わせの生活を送りながら戦う兵士達の精神は限界に近づいていた。最前線では過酷な環境に耐えきれず発狂する兵士が続出…。事態を重く見たアルフィア共和国軍司令部は驚くべき打開策を打ち出した。女性兵士達による性欲処理専門の部隊の創設である。彼女達は特別慰安部隊…略して『特慰隊』と呼ばれた。

「なぜ、私がこんな所に…」
クリス・エルバート少尉は自分に下された命令が信じられなかった。士官学校を首席で卒業し、末は参謀か元帥かと言われた自分が、まさか特慰隊に配属されるなんて…。国のために身命を捧げる覚悟はしていたが、まさかこんな形でとは思ってもみなかった。
自分では気付いていないが、クリスは非常に魅力的な容姿と肉体の持ち主だった。彼女が特慰隊に選ばれた理由はその辺りにあるのだが、本人はそれが判らないので到底納得いかない。
「エルバート少尉ですね?自分は特別慰安部隊、アリサ・エスリィス准尉であります。お迎えに参りました」

クリスが振り向くと、まだ少女と言う感じの女性下士官が居た。

「クリス・エルバート少尉よ…よろしく」

「私も士官学校を出て…志願して特慰隊に入隊ました。私の父はベルタ連邦出身ですから…」

戦争が始まると、疑心暗鬼から「ベルタ系国民の中にスパイがいるのではないか?」と言う噂が立った。だからアリサは士官学校出なのに“准尉”なのだ。
「私は気にしていませんが、一般の部隊だと、どうしてもトラブルになりやすいからと、教官が特慰隊を勧めてくれたんです」

「あなたは…そんな不当な扱いを受けて何とも思わないの?」

「不当…?そんな事、全く思いませんよ。セックスをして、みんなに感謝される…最高じゃないですか?」

「ハァ…あなたとは話が合わなさそうね」

クリスは処女であった。士官学校では優等生だった彼女は当然、不純異性交遊などした事が無い。処女は将来を誓った男性ただ一人に捧げるものであると信じていた。

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